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ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

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呑処巡礼 三十二番 ~長崎 案楽子(二回目)

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初めて案楽子を訪ねたのが今年の3月。それからわずか4か月もたたないうちに再訪の機会を得ました。前回は私が来店した直後に立て続けに団体が来店して注文が殺到し、厨房が慌ただしすぎて思うように注文が通りませんでした。それでも刺身は十分に堪能し隣席の方にも恵まれ有意義なひとときだったのですが、鯨や天ぷらを最後まで注文できませんでした。今回はその心残りを果たすべく、16時半の口開け直後にお店の暖簾をくぐりました。



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二階の個室から先客らしき声が聞こえましたがカウンターには客はおらず、前回訪ねた時と全く同じ席に着席しました。目の前の鮮魚ケースには鯵、鰯、蛸、烏賊、鯨、鱸といった長崎の海の幸が並び、ガラス越しにも鮮度の良さが伝わってきます。それを見ただけでもう我慢なりません。品書きも何も見ることなく咄嗟に刺身盛り合わせと麦の水割りを発注。ネタは蛸、勘八、鱸の三種で相変わらず凄まじい美味しさです。




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二巡目は今が旬の鯵をたたきにしてもらいました。厚めに切られた鯵の身に生姜と葱がからめられ、頭と骨だけになった鯵の上には大根のつまがのり青葉もみじとともに綺麗に飾り付けられて供されます。春先の鯵はフライが美味しいのに対して、夏の時期の鯵は刺身かたたきが美味いと思っているのですが、みずみずしくさっぱりとした夏の鯵の旨味を薬味が引き立て、文句なしの美味しさです。そして同じタイミングで満を持して生クジラを発注しました。日本近海で捕獲され冷凍されないまま出回っている鯨肉が「生クジラ」であると解釈していますが、その分厚い刺身が七切れほど盛られ、葱・生姜・葫の薬味がのります。生の鯨肉は初めて食べたのですが、これは好みの分かれるところだと思います。赤身の肉は時間が経つと徐々に血合いが染み出してくるほか、鯨肉独特の臭みに敏感な人は苦手に感じるかもしれません。赤身なのですが全体にサシが入っているかのような感じで脂ののりが凄まじく、一切れ食しただけで生クジラの虜になりました。その要因として薬味の存在がかなり大きいと推察します。醤油だけつけて食すると味が単調になり、また脂で気持ち悪くなるような気もするのですが、葫が臭みを消し去り生姜と葱が脂を中和させ絶妙な味わいになり、それが私の嗜好に合っているのだと思います。

案楽子の品書を眺めると天ぷらが充実しており、特に鰯や穴子の天婦羅を頼む客が目立ちます。私は烏賊を刺身や寿司で好んで食することはなく天婦羅や唐揚げで食するのが好きなのですが、三巡目の天婦羅の食材として選択したのも烏賊でした。刺身は店主の担当ですが天婦羅は女将が担当しており、店の奥から天婦羅が揚がる音が聞こえてくるのです。同時に発注したライムチューハイと共に供された烏賊の天婦羅は消しゴムほどの大きさの烏賊の天婦羅が7~8切れほど盛られこちらも素晴らしい味。

長崎の海の幸を堪能しようと思えば、案楽子は間違いのない店であると言えます。足繁く通う地元市民も多く、実は私が辞去する直前に入れ替わりで入店してきた独酌の御仁は前回の案楽子で隣同士となりお話を聞かせていただいた常連の方だったのです。きっと記憶にないだろうと思い声はかけませんでしたが、あの時貴方が教えてくれた「案楽子を楽しもうと思えば早い時間に来た方が良い」を忠実に守り、お陰様で良い時間を過ごすことができたと心の中で礼を言い、店を後にしました。



・焼酎(麦)×2
・ライムハイ
・刺身盛り合わせ(蛸・勘八・鱸)
・生クジラ
・鯵たたき
・いか天

<2018.7.14来店>

案楽子
長崎県長崎市浜町7-20 (長崎電気軌道観光通り電停より徒歩約3分)
095-824-4970
16:30~22:00
日曜定休
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| 18年7月/長崎 | 21:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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