ニッポン風めぐり紀行

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呑処巡礼 七番 ~高知 大黒堂

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一軒目の『葉牡丹』は必ず訪問すると決めていたのだが、続く二件目は事前情報を仕入れず、自らの嗅覚を信じて決めようと考えていた。地元民が足繁く通う値段の安い大衆酒場的な『葉牡丹』とは対照的に、次に暖簾をくぐる店は、地元の郷土料理に力を入れているお洒落で高級感のある店を選ぼうと目論んでいた。だから『葉牡丹』では高知の郷土料理の品書きを一切頼まなかった。



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そんなこんなで繁華街を歩いていると、お洒落な外観と「鰹塩タタキ」を掲げる看板が目に留まった。入り口のガラス戸から中を覗いてみるとカウンターには男性の一人客がいるのみだったので、入店することにした。

入り口のドアを開けると、ホールの責任者のような50代中盤の渋い声のおっさんが迎えてくれた。厨房では多くの従業員がテキパキと動いていて活気があり、ホール担当の若い従業員の動きも気持ちが良い。カウンターは3席のみで、あとは2階のテーブル席。ほとんどの客は予約して来店しているようだ。その客を先ほどの渋い声のおっさんが入り口で迎え、2階のテーブル席へとさばいている格好だ。

品書きには高知の味覚がズラリと並び、どれを頼もうかと迷ってしまうくらいだ。そうこうしているうちにお通しの貝耳の和え物が供され、取り敢えずは目玉の鰹塩タタキ、四万十の栗焼酎 ダバダ火振、そして四万十川のあおさ天を発注した。






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まさに戻りガツオが旬のこの時期に、高知で鰹を食せるとは至極の極みである訳だが、この鰹塩タタキはまさしく至極の一品だった。発注から提供まで15分くらい待ったのだが、その鰹たるやすさまじい分厚さでボリューム満点。程よい塩味の効いた鰹はほのかに藁焼きの香りが漂い、香ばしさが口いっぱいに広がる。ポン酢・わかめ・にんにく・青葱・玉ねぎスライス・レモン・しそといった豪華薬味の数々が味を引き立て、様々な味を楽しめるのが面白い。四万十あおさ天はパリパリ感がなく、ちょっと残念な味だった。ただそれを差し引いても、鰹塩タタキの印象が強く残った。







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続いては、山柚子のお酒、豚もやし、そしてカンパチの刺身を発注した。鰹塩タタキで十分満足したので、地元の果実リキュールの山柚子のお酒で締めようかと思っていたのだが、これが大きな間違いだった。こちらもかなり時間をかけて供されてきたカンパチの刺身だが、これまで寿司のネタや刺身で何度となく食べてきたどのカンパチとは比べ物にならないほどの分厚さで凄まじいボリューム。実の赤い部分と白い部分の色合いがはっきりしていて、特に薄いピンク色がかった身の白い部分の透き通るような鮮やかさには感動すら覚える。薄いピンク色がかった白身は天然物の証だそうだ。脂がのりにのった分厚いカンパチの刺身は期待通りの抜群の旨さ。付け合わせの塩キャベツ・大根おろし・生わさびとの相性も良く、盛り付けの美しさにも注目である。カンパチでほど満足してしまい、一緒に注文した豚もやしを食べきる頃にはおなか一杯になってしまった。

『大黒堂』は高知の味覚を存分に味わえることはさることながら、ボリュームのある料理ばかりであるほか盛り付けや食器にもこだわりが見られ、見た目にも楽しめる。1階のカウンターは3席ほどしかなく、それ以外は2階のテーブル席に案内されるため、カウンターで一人でゆっくり飲むにも向いていて、従業員や厨房との距離も近い。

正直なところ、一軒目に入店した『葉牡丹』の印象が薄らぐほど、強く思い出に残る高知の名居酒屋となった。






<2016.10.9訪問>

・ダバダ火振(栗)
・山柚子酒
・貝耳の和え物
・鰹塩タタキ
・四万十あおさ天
・カンパチ刺身
・豚もやし



大黒堂
高知県高知市はりまや町1-7-5
088-885-4139
17:00~24:00
日曜定休
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