ニッポン風めぐり紀行

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宿泊帳簿40.大阪 ビジネスホテル加賀

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大阪 西成のあいりん地区。

日雇い労働者が集まる"ドヤ街"である。


週明けに予定されていた大阪での用務を見越して、遊ぶために一足早く土曜日の夕刻に大阪入りしたのだが、土日の宿泊費は支給されないのでできるだけ安い宿に泊まりたかった。そこで浮上したのがあいりん地区の安宿地帯である。


スーパー玉出に象徴されるように、このあたりの物価というのは総じて低く、宿泊に関しても他と比べてずば抜けて安い宿が密集している。しかし「宿」といってもやや特殊で、もとは家を持たない日雇い労働者のねぐらとしての性格が強かった。ホテルもその周辺も特殊な事情を抱える西成界隈に宿泊するのは、その安さを引き換えとしても多少躊躇するところだが、現地の生活模様を垣間見たいという思いもあり、宿泊してみることにした。

新今宮駅に降り立った瞬間、目の前にある職業安定所を取り囲むように長蛇の列ができているのを目にした。明日の仕事を求める人の列か、炊き出しを待つ人の列なのか詳しいことはよく分からなかったが、早速この地区の日常に触れたような気がした。



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安宿に安アパート、荷物一時預かり所にコインロッカー、小汚いが格安の食堂・居酒屋・弁当屋、50円台~の激安自動販売機…。この地区は経済的に苦しい日雇い労働者を相手にした生業で成り立っている。一体皆さんこれから何処へ行き、何をするのだろうか。夕刻時の大阪・西成あいりん地区界隈は、明らかに日雇い労働者と思しき多くの人々で賑わっていた。地区全体を覆う独特の澱んだ空気と臭い…。換気扇から流れ出る熱風のような匂いに、かび臭いというか小便臭いというか、何とも言えないにおいが混じりこんでいる。



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ビジネスホテル加賀もそんなドヤ街の一角にある。ビジネスホテルとはいっても中身は日雇い労働者向けの簡易宿所である。一般的な格安ビジネスホテルを想像して行くと多少面食らうかもしれない。

入り口から入ってすぐに受付窓口があり、きさくなお兄さんが応対してくれた。その人とは別に、ホテルの総支配人というか管理人らしきおじいさんがいて、荷物を持ってくれたりスリッパを出してくれたりと世話をしてくれた。




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部屋はわずか3畳。テレビ・テーブル・布団一式があるだけのシンプルな部屋である。当然ながらアメニティ類は一切ないが、受付で販売している。トイレ・洗面は共同で、電子レンジやコインランドリー、ネットスペースまで備わっている。宿によって違うようだが、有り難いことに冷蔵庫やエアコンまで完備されていた。暑がりの私にとって、夏のくそ暑いこの時期に、エアコンなしの部屋で過ごすというのはあまりにも耐え難い。但し、エアコンは効きは良いもののかび臭く、布団一式も気になるほどではないが毎日毎日シーツ替えしているとは思えず、駄目な人は駄目かもしれない。



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因みにこの宿には2泊したのだが、土曜が1,700円、日曜が1,500円で合計3,200円で利用できた。しかも、1泊ごとに近くにある入船温泉の無料利用券がついてくるのだ。この入船温泉だが、料金が440円と意外に高く、この温泉の2回分の利用料がホテル代に含まれていると考えれば、わずか2,320円で2泊できたという計算になる。これは宿泊費を安く済ませたい旅行者には大変ありがたい。大阪環状線・南海線新今宮駅・地下鉄動物園前駅が利用でき、大阪域内は何処へ行くにも便利であるため、最近では外国人旅行者の利用も多いらしい。


西成にはカラオケ居酒屋が多数店を構えている。人それぞれ行きつけの居酒屋があるのだろう。聞こえ漏れてくる歌声は哀愁に包まれ、西成の夜を儚く染める。東京の下町とは一味違う、人間味に溢れた西成の日常に触れてみるのも良いかもしれない。










<2016.7.2~7.3宿泊>
(1泊素泊まり¥1,500~1,700  ヤフートラベル利用)


ビジネスホテル加賀
住所:大阪府西成区萩之茶屋1丁目12-21(JR・南海新今宮駅 地下鉄動物園前駅 徒歩3分)
電話:06-6632-4716
特記事項:無料温泉利用券付、3畳一間の激安ホテル、あいりん地区
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