ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

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呑処巡礼 二番 ~神田 大越

1月の中頃。東京への出張があり、宿をとった神田界隈で飲む機会を得た。

これまでも何度か東京への出張があったのだが、区内での用務の際は、大抵神田駅近くのとあるホテルが定宿となっている。ここ最近の区内のホテルはどこもかしこも料金が高く、それでいて軒並み満室なので非常に苦労する。職場の規定で宿泊料金の上限があるので、それでも上限内に収まるホテルを探すしかないのだが、いつも利用している神田のホテルは比較的空きがあり、いつも助かっている。







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(※画像は閉店後に撮影)

そんな神田で、前々から行ってみたいと思っていたのが神田駅南口を出てすぐのガード下にある「大越」である。ホテルも南口方向にあり、駅からホテルに向かうときに大越の前を通るので、前々から気になっていたのだ。今回は金曜に用務があり、その日は疲れていて飲まずに寝てしまったのだが、土日が休みなので自己都合で東京滞在を日曜まで伸ばし、横浜に住む友人を誘って飲むことにしたのだ。






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相手の都合もあり、比較的遅めの21時に店の暖簾をくぐった。土曜日の神田とはいえ店内は大盛況でほぼ満席。幸運にも入ってすぐの場所にひとつだけ空いているテーブルがあったので首尾よく席についた。店内は8人ほどが座れるテーブルがぎっしりと敷き詰められ、頑張れば60~70人、もっと頑張れば100人くらいは入れるだろうか。割烹着姿のおばちゃんたち10人ほどがホールを取り仕切り、4~5人ほどの男性陣が厨房を仕切っている。






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肝心の酒肴は、壁四方に品書きがずらりと並ぶさまは圧巻の一言。何を選んでよいか非常に迷うのだが、鮪刺し・鯵のたたき・ホヤ・蛤・鯨ベーコンなど、海鮮の品書きの方がひときわ大きかったので、まずは鮪を発注。閉店一時間前の入店だったので中落ちと中トロは残念ながら品切れで、唯一在庫のあったブツ切りを発注した。その後、間髪入れずに鯵のたたきやニラ玉などを発注した。

よく観察しているとテーブルごとに担当を決めているという風ではなく、各テーブルにバランスよく目配り・気配りをしている様子がうかがえる。お勧めを聞けば明るく答えてくれるし、何を言わずとも空いた皿は下げてくれるし、少し手が空けば我々のくだらない会話にも付き合ってくれる。焼鳥を注文した時に味付けを聞かれ、塩とお願いしたのにタレのついた焼鳥が出てきたことがあったのだが、「あら~そうだったわ~、ごめんなさいねぇ~」とお茶目に謝るおばちゃんを見ると、こちらも笑って許せてしまうのだから不思議なものである。皆さんとても活発で元気がよく、この空間にいるだけで元気をもらえる。しっぽりと飲むのも良いが、こうして活気ある空間の中で飲むのも実に楽しい。






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各種酒肴を注文したが、最も印象に残った品は最後に注文した「ロースハム炒め」だ。ハムカツを食べたくて品書きを見渡すも見当たらず、仕方ないのでロースハム炒めを注文したのだが、これが抜群に美味かった。画像では分かりにくいが一枚一枚が結構厚みがあり、食べごたえがある。脂ののったロースハムにレモンを絞って辛子を少し塗り、千切りキャベツをたっぷり巻いて口に頬張れば、その美味しさに誰しもが昇天するはずである。

飲み食いしていたらあっという間に閉店時刻になり、他のお客が続々と退店する中、一番最後の退店客となってしまった。店が閉店時刻を告げても飲み食いを続けなかなか帰ろうとしない客もいたりするものだが、大越のお客さんは時間が来ると皆さんきっちりと区切りをつけ潔く退店していく。活気のある雰囲気の良い居酒屋は、利用する客にも品格と規律がある。


冷たく乾いた風が吹き荒ぶ真冬の東京。久々に味わえた活気ある都市の空気。美味い酒と肴で心を満たされ、東京の夜は更けていく。





<2016.1.16訪問>

・澤之鶴
・白波
・鮪ブツ
・ニラ玉
・鯵のたたき
・焼鳥
・しめ鯖
・ポテトフライ
・厚焼玉子
・ロースハム炒め




■ 大越
千代田区鍛冶町2-14-3
03-3254-4053

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