ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

年賀繁忙のない年の瀬

私にとって、今年の年越しはこれまでとは少し勝手が違います。もちろん実家で年末年始を過ごすという意味では随分と久しぶりなところがあるのですが、それ以上に、こんなにもゆったりと休みらしい休みをとれる年末年始というのが本当に久しぶりで、何をしてよいか戸惑っているというのが正直なところです。



前職が郵便局勤務だった関係で、年末年始は1年のうちで最も忙しい時期にあたり、当然のことながら休みはほとんどありませんでした。だいたい23日くらいから年賀はがきの組み立て(配達順に並べる作業)が始まり、それが大晦日まで続き、年が明ければ年賀状の配達に明け暮れ、三が日を過ぎたあたりで漸く休みが取れるという感じでした。年賀繁忙の時期は、まず通常の郵便物の組み立てと配達を午前中のうちにできるだけ済ませ、局内の区分口(郵便物を仕分ける棚)を空にします。午後から勤務開始となる臨時ゆうメイトさんが作業をしやすいようにあらかじめ区分口に分けておき、ゆうメイトさんは各区分口から取り出したはがきを配達順に並べていく作業を行うのです。いかにゆうメイトさんを効率よく使うかが重要で、特に29日・30日あたりは最後の追い込みで最も忙しい時期でした。


長いこと、繁忙の渦中の年末年始を過ごしてきた身としては、それが当たり前のものとして身に沁みついていて、その職を離れいざ休みっぱなしの年末年始を過ごすというのがどうも馴染みません。年末年始は忙しいというのが当たり前で、忙しいながらもやりがいや楽しさはありましたから、年賀はがきを仕分ける指先の感覚とか、ゆうメイトに細かく指示を出すとか、仕事の合間の休憩時間の心地よさとか、そのような雰囲気を体が欲しているとでも言いますか、あの忙しさにもう一度浸ってみたいというのが正直な気持ちであります。

特に元旦の朝。ガラガラの電車に乗っていつもより1時間早く出勤し、年賀状の配達業務にあたるわけですが、朝の張り詰めた冷たい空気の中、皆が一斉に局を飛び出し、まだ多くの人が寝静まる人気まばらな街の中を颯爽と駆けて一軒一軒配達をこなしていく心地よさは、それに携わる者にしかわからない爽快感がありました。


この時期になると、いやが応にもかつての年賀繁忙の記憶が蘇り、今頃どうしているかなと想像せずにはいられません。
関連記事
スポンサーサイト

| 日常の話題 | 21:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kazemeguri.blog.fc2.com/tb.php/1704-e2ffe88c

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT