ニッポン風めぐり紀行

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湯処巡礼 三十三番 ~鹿児島 指宿 浜児ケ水区温泉

指宿市街地から枕崎方面へ向けて国道を走っていると、指宿市山川付近にて「浜児ケ水区温泉」と書かれた看板が現れ、吸い込まれるようにその矢印の向かう先へと進んでいきます。





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「浜児ケ水」・・・。


一体なんて読むのだろうと脳内推理しながら車を進めると、今度は「日本一安い」温泉だという看板。全国探せば無料では入れる温泉がある中で、敢えて「安い」と名乗るということはおそらく無料ではなく、そうなれば日本一の安さではないことは明らかだろうと思いながらさらに車を進めると、海沿いの細い路地の住宅地に導かれ、やがて道は尽きました。







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道の尽き果てた地点がちょうどロータリーになっていて、座って休んでいるおっさんに「このあたりに温泉はありませんかね?」と尋ねると、「隣の建物だわね」という返答。後で分かることだが、道を尋ねたこの人は実は温泉の番台当番のおっさんでした。一見しただけでは此処が温泉とはわからず、完全に周囲の住宅地と同化しています。建物外観は歴史を感じさせられ、黒く苔生した屋根瓦と黒い板張りの外壁で囲われた平屋建ての湯屋は、南九州地方で見られる特徴的な家屋そのものです。


14:30の営業開始15分前に到着したので暫く駐車場で待機していると、風呂桶を抱えた地元住民が続々と集結してきました。皆さん、一番風呂を求めて足繁く通っておられるようです。温泉の隣には地区の集会所が併設されていて、住民の憩いの場となっているようですが、そのすぐ隣のロータリー前には何故か納骨堂が建っていて、どうやら此処は地元住民の最期の住処でもあるようです。国道から続く案内看板がなければ、ネット情報に頼らない限り地元民以外が此処にたどり着くのはまずもって不可能でしょう。






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地元住民に敬意を表して一番風呂は先客に譲り、14:30の営業開始からおよそ15分後に温泉の入り口の扉を開けました。もちろん待っていたのは先ほど道を尋ねた番台当番のおっさん。入り口付近の男湯・女湯の中間に専用の番台があるにも関わらず、やはり女湯が見渡せる位置にあることに遠慮しているのか、男湯の脱衣所の椅子に腰を下ろしていました。



浴槽は大小合わせて2つ。源泉の温度は53℃で湯加減はやや熱めで、いかにも海沿いの温泉らしく、湯はさらさらしていて、ほんのりと潮の香りがします。わずかな時間で体の芯まで温まってくるのが不思議です。案内看板を出しているあたり、部外者歓迎の姿勢であるとは思いますが、私が訪問した時は先客3名はすべて地元住民で、皆さんは明日開催される地区の体育大会の話題でもちきりでした。同じ指宿でも、観光客の集まる温泉街の温泉とはまた一味違う、素朴で生活感に溢れた温泉です。



最後になりましたが、浜児ケ水=はまちょがみず と読みます。






<2015.10.11入湯>


浜児ケ水区温泉
所在地:鹿児島県指宿市山川浜児ケ水178
連絡先:なし
入浴料:100円(14:30~19:30) 毎月第2及び第4木曜日

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