ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

湯処巡礼 三十一番 ~北海道 上士幌  幌加温泉 湯元 鹿の谷

hokkaido20150176.jpg


糠平から三国峠を越えて層雲峡へと通ずる国道273号線。広大な樹海に覆われた大雪山の東麓の広大な樹海の中に、孤高の温泉宿 「幌加温泉 鹿の谷旅館」はあります。

そこはまさに秘湯中の秘湯。

正真正銘の本物の温泉を楽しむことができる、至極の温泉宿なのです。





hokkaido20150166.jpg

糠平の温泉街を過ぎ、旧国鉄上士幌線の終着駅 十勝三股駅跡地をさらに過ぎ、ちょうど十勝と上川の国境付近に幌加温泉はあります。国道273号線を走り案内に従って左に折れ2~3分ほど一本道を走ると、目的地に突き当たります。国道からも近く、山道でも未舗装道でもないのでアクセスはそう難しくはありませんが、山深い樹海に囲まれたこの地にあって、周囲に集落は皆無であり、携帯の電波も圏外となるため、文明社会に生きる者にとっては非常に心細くなるところです。






玄関を開けると、30~40代くらいの男性が案内をしてくれました。普段は80代のおばあさん一人で切り盛りされているそうなのですが、シルバーウィークの繁忙期ということで手伝いに来ているそうです。タイミングが悪く、露天風呂は現在清掃中で利用できないとのことで、内湯だけでも楽しもうと思い、取り敢えず500円払って入浴することにしました。




hokkaido20150168.jpg


hokkaido20150170.jpg


hokkaido20150167.jpg


hokkaido20150171.jpg

肝心の温泉ですが、内湯は3種類の泉質に分かれています。手前から「ナトリューム泉」「鉄鉱泉」「カルシューム泉」(※原文表記のまま)の6種類で、それぞれ1.5m×2mほどの深めの浴槽となっています。源泉は約70℃の自然湧出。パイプを伝って浴槽へと注がれています。源泉温度はかなり高いですが、意外にも浴槽内の湯温はどれも温めです。泉色はどれも無色透明ですが、浴槽の底や縁にびっしりとこびりついている析出物の影響で、「鉄鉱泉」はやや黒みがかり、「ナトリューム泉」「カルシューム泉」は青白く見えます。かわるがわる浴槽に浸かっていると色味や臭いで泉質の違いを実感でき、しだいに身体がポカポカしてきます。生まれたての正真正銘の温泉に、しかも泉質の異なる4種類の温泉に浸かれるというのですから、これほど贅沢な話はありません。






hokkaido20150169.jpg

内湯からつっかけをはいて外に出ると直接露天風呂へと繋がっています。清掃中ということで湯の入れ替えの最中で、試しにお湯を触ってみるとものすごく熱かったです。周囲の木々は色づき始めており、紅葉の盛りの時期に露天風呂に浸かれば最高に気持ちいいだろうなという想像だけして、内湯へと戻ることにしました。


ちなみに、この浴室は混浴で、脱衣室は別々ですが中で繋がっています。浴槽に一部仕切りがあるのは、そのためではないかと思われます。










hokkaido20150173.jpg


hokkaido20150174.jpg

因みにこの鹿の谷旅館ですが、宿泊が可能です。


しかも驚くべきことに、通年で営業しています。


さらに先述の通り、80代のおばあさんが一人で切り盛りされています。




そういう事情もあり、宿泊は以下の条件の下、完全素泊まりでお願いします。


・寝袋必要(寝具の提供もなし)

・自炊が必要(食事の提供なし)

・テレビは談話室に一台のみ(衛星放送のみ)

・携帯電話は圏外

・温泉は正真正銘の本物の温泉


以上で、1泊3,000円です。







hokkaido20150175.jpg

運が良ければ、「鹿の谷」という名のごとく、野生のシカの姿を見ることができます。私は日頃の行いが悪いのにどうも運が良かったようで、親子のエゾシカと遭遇しました。どうも人間慣れしているようで、特に逃げるでもなく宿の玄関前を悠然と横切っていきました。








hokkaido20150172.jpg


いい温泉を、ありがとう。





<2015.9.24 入湯>


■ 幌加温泉 湯元 鹿の谷
所在地:北海道河東郡上士幌町幌加番外地
連絡先:01564-4-2163
入浴料:500円(9:00~20:00) 不定休あり




関連記事
スポンサーサイト

| 15年SW/北海道ツーリング | 11:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kazemeguri.blog.fc2.com/tb.php/1640-fd94c5e9

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT