ニッポン風めぐり紀行

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日本一の居酒屋 田吾作 ~島根・益田 (入店編)

"日本一の居酒屋"。


全国の居酒屋を訪ね歩き、居酒屋巡り・日本酒好きの業界では教祖的存在となっている太田和彦氏が、島根県益田市の居酒屋"田吾作"を評した言葉である。

私の故郷も島根県益田市。もちろん田吾作の存在は昔から知っていて、全国から客の集まる評判の高い居酒屋だということも知っていた。ただ、どちらかというとランチ営業の印象が強く昼飯を食った記憶はあるのだが、逆に夜に飲んだという記憶がまったくない。私の中での田吾作の印象はとにかく"値段が高い"という一言に尽きる。昼飯を食べたときも平気で2,000円を超える額だったし、夜はさらに高いというのを聞いていた。だから仲間内で駅前で飲もうとなっても田吾作には行かなかったし、何か特別な日に行くような少し敷居の高い高級居酒屋というイメージを持っていた。


私もここ数年日本酒を嗜むようになり、全国の居酒屋を訪ねて各地の酒と肴を楽しむようになった()。安ければいい・騒げればいいという飲み方とも決別し、徐々に大人の嗜好感覚が育ってきているとも感じている。値段が高いのならば、それなりに良い物を供してくれるに違いない。偽りのない食材と磨き抜かれた技と心で勝負する本物の居酒屋がわが故郷益田にあるのならば、これほど幸せなことはない。そんな心の高揚を抑えながら、普段一緒に仕事をしている同課の人を連れて田吾作へと向かった。







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益田の駅前にも小さいながら飲み屋街があるのだが、田吾作はその飲み屋街を通り抜けたちょっと辺鄙なところにある。初めての人が地図もなしにたどり着くことはほぼ不可能だと思う。

味のある暖簾がかかった古民家が本物件である。周辺は静かな住宅街で、目の前には小さな小川が流れていて、その向こうに見えるのは益田中学校というとっても居酒屋らしくないロケーションである。店の前には鮮魚輸送用の軽トラが数台停まっていて、せわしなく作業をされていて早くも磯の香りがかすかに漂ってくる。











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田吾作の入口玄関は2階部分にあたる。橙色の明りが灯る玄関の暖簾をくぐると、まず左手にある履物入れに圧倒させられる。壱・弐・参・・・と筆書きされた年季のこもった履物入れは壮観の一言で、横13×縦6で78番まである。その上には石州瓦の置きものがずらりと並べられていた。





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階段で1階部分に下りると右手には何種類もの活魚が泳いでいる生簀の数々が見えてくる。活魚に拘る田吾作の心臓部ともいえる場所だ。烏賊に鯵にイサキにカワハギにと、様々な種類の魚が泳いでいた。その左手には6~7席ほどのカウンター。写真を撮り忘れてしまったので伝えられないのが残念なのだが、卓上には編み籠に盛られた夏野菜の数々、そして煮しめ類が盛られた大皿がずらりと並んでいた。まだ早い時間だったので先客はいなかったが、厨房では皆さん忙しなく準備をされていた。カウンターで女将の岩崎さんと話をしながら飲みたいのが本望なのだが、さすがに今晩はそうもいかないので気持ちを抑えつつその奥にある個室エリアへと進む。








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カウンターの先には囲炉裏付きの円卓があり、カウンターが一杯になればおそらく一人客はこちらに通されるものと思われる。お客のマイボトルや食器類など様々なものが置かれているのだが決して雑多ではなく整然としていて、それさえも居酒屋の雰囲気の一部であると感じた。その周囲を取り囲むように大小さまざまな個室があり、そのうちの四番の部屋に通された。



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