ニッポン風めぐり紀行

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宿泊帳簿23.湯処巡礼 大分・別府温泉郷明礬温泉 山田屋旅館 (温泉編)

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明礬温泉のなかでも、緑礬泉(りょくばんせん)は山田屋旅館にだけ湧く唯一無二の温泉です。明礬温泉は強酸性の温泉が特徴なのですが、宿によって泉質や湯の色が異なるそうです。緑礬泉は150年以上の歴史を持ち、別府で最初に温泉浴場として認可されたのだそうです。客室や厨房のある建物とは少し離れた場所にあり、玄関に置いてある鍵を使わなければ中に入れないようになっていて、日帰り入浴もやっていないため山田屋に宿泊した者のみがその唯一無二の温泉を堪能することが出来ます。最近はどこもかしこも気軽に立ち寄り入浴ができるようになっていますが、宿泊者限定の温泉とすることで価値を高め、その質を守りながら未来に継承していこうとする姿勢も大切だと思います。





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別府保健所温泉許可第1号と記載された湯屋。鍵を開けると下り階段になっていて、浴槽は地下部分に在ります。鍵のかかる貸切風呂が2つあり、それぞれ3~4人が浸かるぐらいがせいぜいという広さ。






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緑礬泉という名の通り、薄く緑がかった湯が静かに沸いています。緑礬泉が紡いできた長い歴史の中で、この瞬間だけは誰にも邪魔されず自分一人が湯を堪能することが出来る・・・。そんなことを思うと何て贅沢な時間なのだろうという気持ちで心が満たされてきました。源泉の温度は67.5℃とかなり熱く、加温・加水なしの源泉そのままの状態で浴槽に注がれているので、水で薄めなければ入浴することは難しいです。水が注がれる蛇口には、緑色の析出物がこびりついていました。噂どおりのPH1.7という強酸性の温泉は口に含むと酸っぱく、皮膚病などに効能があるそうです。熱いのに加えて強酸性の泉質の所為もあるのか、あまり長いこと湯に浸かっていることは出来ず、適度に休みを入れながら時間をかけて湯を楽しみました。

昔はポンプで湯を汲み上げるといった技術はありませんから、緑礬泉が地下にあるのは、生まれたての正真正銘の温泉を味わうことに拘った先人の知恵でしょうか。即ちこの湯屋こそが山田屋旅館が守り続けてきた緑礬泉の歴史そのもの、そして緑礬泉が本物の温泉であることの何よりの証です。




良いお湯、そして良い宿を、ありがとう。





<2015.5.16 宿泊・入浴>

別府温泉郷 明礬温泉 山田屋旅館
住所:大分県別府市明礬3組
時間・料金:日帰り入浴なし
連絡先:0977-66-0332
特記事項:唯一無二の緑礬泉
       美味しい料理(特に塩キャラメルアイスと自家製パンは秀逸)
       和モダンな客室



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