ニッポン風めぐり紀行

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『あの花』の魅力とは③ ~茅野愛衣という声優

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作品を観た誰もが、めんまの声や仕草や表情に涙し癒されたことでしょう。


作品のヒロインである本間芽衣子(めんま)の声を担当しているのは、茅野愛衣という当時まだ新人としてデビューしたばかりの声優です。作品を見出した当初から感じていたのですが、まるで新人とは思えないくらいに表現力が豊かで完成度が高く、声だけで見る者の心を作品の世界に誘ってくれるような不思議な力があるなと感じていたのです。


興味があったので彼女の経歴をよくよく調べてみると、もともと彼女は癒しの仕事に就きたいという思いから、人を癒す美容関係の仕事をしていた一般人でした。多忙な日々を過ごす中で、声で人を癒す声優という仕事に興味を持ち、仕事を続けながら声優養成所のレッスンに通い声優を目指したという異例の経歴をお持ちの方です。養成所を卒業した直後の2010年4月に本格デビューし、それからわずか1年で『あの花』のヒロインに抜擢されるのです(実際に配役が決まったのはデビューして半年くらいではないでしょうか)。デビューから5年がたった現在でも、彼女は多くの仕事を持つ売れっ子として活躍されています。


各種インタビューや『ANOHANA FES.』のイベント映像など、声だけでなくて実際の本人も拝見したのですが、本人の声や仕草や表情も実に可愛らしくおっとりとした雰囲気の持ち主で、可愛らしさと美しさを合わせ持つまさに癒し系の鏡のような方でした。何だか本物のめんまじゃないのかと錯覚してしまうくらいです。それでいて声で癒され前職の関係上マッサージも得意だというのですから、仕事でクタクタに疲れて帰ってきた自宅に、こんな素敵な奥さんが晩飯作って待ってくれていたらどんなに幸せだろうとついつい妄想してしまいます(←馬鹿・・・)。


仕事をしながら自らの夢に向かって歩んでいくというのは非常に大変なことで、社会人になってから新たに見つけた自分の夢を追いかけていくという覚悟、養成所に通うための時間や費用の捻出、多忙な日々を乗り越える体力や精神力など、デビューするまでには大変なこともあったと思うのです。声優の世界のことは私は良く知りませんが、その世界に長年にわたって身を置いて演技力を鍛え、じっくりと成長していくのが普通だと思うのです。しかし彼女がデビューしてから1年も経たないうちにヒロイン役を勝ち取ったということは、本人がもともと持っていた才能に加え、並々ならぬ努力をされていたのだと推察するのです。


2011年9月に催された『ANOHANA FES.』のイベント映像も見たのですが、舞台の中央でスポットライトを浴び、輝いている彼女を見ていると妙に感動してしまいました。少し前までは一般人で、声優経験ゼロからスタートした彼女がコツコツと努力を重ね、必至で駆け抜けてきた末にたどり着いたのがこの舞台で、プロの声優としての本格的な第一歩を踏み出したのが『あの花』だと思うと、『あの花』には彼女のすべてが凝縮されている気さえするのです。


調べてみると、声優という仕事は人気の職業で、明日のデビューを目指す若手で人材飽和状態なのだそうです。『あの花』のオーディションで彼女が選ばれヒロイン役に抜擢されたこと、『あの花』という作品自体がかなりヒットして話題になったこと、限られた予算の中でギャラの安い若手を起用してヒットを狙おうとする製作側の事情など、運が良かったのだと言えばそれまでですが、「運も実力のうち」という言葉があるように、運さえも引き寄せる不思議な力を彼女は持っていたのでしょう。当時はデビュー間もない無名の新人である訳ですから緊張もしたでしょうし、身体は成長しているのに言動は幼くて尚且つ幽霊という設定上、役づくりにも苦労されたと思うのです。そのあたりの初々しさや努力の跡が作品を通して伝わってくる気がします。一人の女性のシンデレラ・ストーリーという美談ではなく、彼女はプロの声優になるべくしてなった訳で、めんま役への抜擢も偶然ではなく必然であり、彼女が演じるめんまあっての『あの花』だと思うのです。
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| 『あの花』&『ここさけ』 | 20:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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