ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

2016年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年07月

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宿泊帳簿36.博多 冷泉閣ホテル駅前

6月中旬に福岡への出張があった。用務先は福岡市の西側に隣接する新宮町ということで、最寄り駅の鹿児島本線 新宮中央駅に降り立った。

現在は福工大前駅に改称されたがかつては筑前新宮という駅があった(初期の頃の『電車でGO!』にも登場した記憶が…)。ただしこの駅は新宮を名乗っておきながら、所在地は新宮町ではなく福岡市だった。そのため、新宮中央駅は2010年に新設された新宮町内初めての鉄道駅である。




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この街は全国の自治体の中で最も人口増加率が著しい町なのだそうだ。新宮中央駅に降り立つと、人口が増加する背景がよく分かる。駅周辺は新駅開設に合わせて開発されており、東口はタワーマンション、西口は戸建て住宅が立ち並ぶ。博多から電車で30分という好立地で、完全に福岡市のベッドタウンと化している。駅を降りてすぐの場所にIKEAがあるほか、商業施設・町役場・医療施設・新規開校した小中学校など生活に必要な施設が駅周辺に集積されており、とても便利な町なのだ。午後からの用務に備えてIKEAで昼飯を食べたのだが、フードコートは子ども連れの若い奥さんで溢れていた。因みにIKEAのカレーは吐きそうなくらいにまずかった。





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新宮町での用務を終え、早々と博多に到着した。博多はホテルの開業が相次いているようで、それでも相場としては比較的高めなのだが、金曜日のこの日も博多駅周辺若しくは中州周辺で許容範囲内の金額のホテルを探すもなかなか空きがなく、出張直前になってようやく空きが出たのが今回利用する『冷泉閣ホテル 駅前』である。



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名前からもしても、博多では老舗のビジネスホテルのようであり、博多駅前と中洲川端の2店舗がある。客室内は古き良きビジネスホテルといった印象。書斎机や椅子、枕もとの電話台などは木造で年季がはいっているが、使い込まれてきた感があって味が出ている。それよりも何よりも、博多駅から徒歩5分という好立地にも拘らず、朝食付きで8,000円という価格は駅周辺の同レベルのビジネスホテルとしては破格値であり、非常に利用価値が高い。





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金曜日の早い時間に用務が終了したので、わりと早い時間から中州界隈に飲みに出たのだが、中洲も徒歩圏内なので非常に便利である。中州で飲むというのはほとんど記憶がなく、周辺地理にも疎かったのだが、同行者に誘導されながら中洲の居酒屋と屋台で週末の夜のひと時を過ごした。





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翌朝の朝食は最近では珍しくバイキング形式ではない、和食・洋食から選ぶタイプ。おかわり自由で注文後に焼いてくれるパンがあることを差し引いても、量的には若干物足りない内容だった。









<2016.6.10宿泊>
(1泊朝食付 ¥7,992 Yahooトラベル利用)


冷泉閣ホテル 駅前
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前1-28-3(JR博多駅博多口より徒歩5分)
電話:092-441-8601
特記事項:博多駅至近
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| 日常の話題 | 09:55 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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呑処巡礼 四番 ~新橋 蔵元直営 酔心酒蔵

5月の末に東京出張があった。用務先&宿泊先が新橋だったため、仕事終わりに同行者と新橋の街に飲みに出かけた。東京で生活していた時も新橋で飲むという経験は殆どなく、まったくあてもなく彷徨っていたのだが、SL広場からすぐの場所にぐっと惹かれる店を発見した。




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広島の三原に『酔心』という酒がある。

広島に暮らす親戚からのお土産で純米吟醸酒をいただき、辛口淡麗を好む私の口にとても合い、それ以来『酔心』は私の好きな銘柄の一つになっていた。その蔵元である山根本店の系列会社直営の店舗ということで、あっという間に吸い寄せられいつの間にやら暖簾をくぐっていた。







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かなり歴史のある居酒屋のようで、1Fと2Fのテーブル席は瞬く間に満席となった。さすがに醸造酒から純米酒まで幅広く『酔心』が取りそろえられていた。その中で、夏の季節商品である「酔心 氷割り原酒」を発注。キンキンに冷やされた瓶に入れられて登場した本品はやや辛口の芳醇な味わい。酔心の酒は軟水で仕込まれており、どれもあっさりとしていて飲みやすい。

このお店は昼のランチ営業もしていて、料理も充実している。私と同行者でいろいろ注文したのだが、炙りしめ鯖や煮込みなどどれもこれも美味しく、日本酒がすすみまくる。仕事終わりのサラリーマンが自由気ままに酒を飲みかわす店内の雰囲気も素晴らしい。







<2016.5.26訪問>

・酔心 氷割り原酒
・炙りしめ鯖
・煮込み
・蛸のから揚げ



新橋 蔵元直営 酔心酒蔵
東京都港区新橋2-6-9 (JR新橋駅 SL広場すぐ)
03-3580-2455
[月~金] 11:00~14:00 16:00~翌4:00
[土・日]16:00~24:00

| 日常の話題 | 20:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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湯処巡礼 四十三番 ~ 長野 白骨温泉 泡の湯 

国道158号線から県道84号 乗鞍エコーラインに分岐。その道からさらに上高地乗鞍スーパー林道に分岐して山奥へ進み、初訪となる白骨温泉 泡の湯旅館にて風呂に入ることにした。






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白骨温泉へと向かう道端にはところどころ残雪。道中の展望台では眼下に白骨温泉の温泉街を捉え、山並みの向こうには残雪の乗鞍岳と霞沢岳という眺めも秀逸。





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(HPより抜粋)

連休なので覚悟はしていたが、10:30の開放前から既に待ち客が20名ほどおり、かなり混雑していた。とはいえ、そこは名物の大露天風呂の腕の見せどころとでも言うべきか、一度に100名は余裕で浸かれるんじやないかという程の広さなので、ゆったり浸かることができた。まぁそれでもとにかく人が多く、時間がたつにつれてますます人が増えてきた。

良くも悪くも白骨温泉の名を全国に知らしめた、青みがかった白濁の湯は38℃と若干ぬるめですが、長時間浸かっているとじわりと身体が温もってくる。お湯はしっかり硫黄の臭いがして、熱めの湯と温めの湯がある内湯では、湯の花がさく。大露天風呂と内湯どちらも楽しめるが、お勧めは内湯。

大露天風呂の一角に植えられているソメイヨシノは、おおかた一分咲き。白骨の地に本格的な春が訪れるのは暫く先のようである。







<2016.4.30入湯>


白骨温泉 泡の湯旅館
所在地:長野県松本市安曇4181
連絡先:0263-93-2101
入浴料:大人(中学生以上) 820円  3歳~小学生まで 510円
営業時間:10:30~14:00
定休日:HP内営業カレンダーに掲載

| 16年GW/信州 | 21:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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湯処巡礼 四十二番 ~ 長野 あららぎ温泉 湯元館 

阿智村園原から国道256号線を南木曽方面へ。

その道中にある「あららぎ温泉 湯元館」にて立ち寄り入浴をすることにした。


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国道の向かいには同じく温泉を併設した「ホテル木曽路」という大きなホテルがありたいそう賑わっているのだが、それとは対照的にこちらの「あららぎ温泉 湯元館」はGWの真っただ中であるにも拘らず閑古鳥が鳴いていた。山を下って南木曽方面へと向かう道の途中で突如として現れる温泉で、確かに看板は出ているのだが一目見ただけでは此処は本当に温泉なのかと疑いたくなるくらい温泉施設の雰囲気がない。

それもそのはずで、こちらの温泉は木材加工会社の敷地の一角にある。温泉とお食事処と会社の事務所が一体となった平屋の建物の向かいには、木材加工品の直売所などもある。お食事処の入り口からお邪魔をし、昼前の準備で忙しい店員氏に入浴料を支払い、横長の建物の長い廊下を歩いて風呂場へと向かった。





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どうやら私がこの日の一番客だったようで、清掃と片付けがなされたきれいな浴室で、貸切りでの一番風呂となった。私が入浴するまでは湯口から温泉が注がれていなかったのだが、おそらく従業員が何か操作をしたのだろう。何かしらの機械音が聞こえた途端、チョロチョロと温泉が注がれるようになった。温泉の出はすこぶる悪かった。

源泉温度は39℃で、無味無臭のシンプルな温泉でかすかに硫黄の香りがする。源泉温度が低いので加温は分かるが、それに加えて塩素消毒までしている。「かけ流し」を謳っているものの、おそらく毎日の清掃の手間を省くため、若しくは限りある温泉を長く利用するために塩素消毒をしているのだろう。

木材加工会社の経営だけあって、湯船は大変素晴らしい。木曽五木のひとつの「コウヤマキ」を使用した湯船は比較的新しく、木材の香りがプンプン漂ってくる。湯桶・風呂イスも檜製品だそうだ。これらの造りが素晴らしいだけに、塩素消毒のにおいがする温泉は少々残念な気がした。








<2016.4.29入湯>


あららぎ温泉 湯元館
所在地:長野県木曽郡南木曽町吾妻2333
連絡先:0264-58-2365
入浴料:大人(中学生以上)550円 子供(3歳~小学生)300円 幼児(3歳未満)無料
営業時間:11:00~20:00
定休日:毎週火曜日・祝日の場合は翌日

| 16年GW/信州 | 21:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宿泊帳簿34.湯処巡礼 四十四番 ~長野 ホテル木曽温泉 

2016年GWの信州一人旅。

信州・木曽は開田高原を訪れ、一夜の宿をとることとした。



御岳ロープウェイ入口の目の前に立地する「ホテル木曽温泉」が今宵の宿だ。




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御岳へ向かう登山客・スキー客のための典型的な観光ホテルで、周囲は開田高原の長閑な集落地帯という場所だ。コンビニや飲食店も近隣になく、最寄り街の木曽福島からはかなり離れているため、ビジネス利用は皆無だろうと思われる。





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通された部屋は8畳の和室。前々日は島根⇒長野の大移動、前日は車中泊としたため疲れがたまっており、畳でごろっと寝そべられる部屋はありがたかった。

周囲には飲食店やコンビニがなく、ホテルに夕食の準備をお願いすると案の定繁忙期であるために対応不可との回答。しかし偶然発見できた個人商店のお陰で今晩と翌朝の食糧、さらに入荷したての木曽福島の地酒「中乘さん 生酒」を入手し、飢え死にすることなく一夜を過ごすことができた。




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木曽温泉は鉄分臭の強いキシキシ感のある重たい温泉。長湯しているとどっと疲れがでる。浴室全体に析出物がこびりついており、露天風呂もあって大変気持ちの良い温泉だった。ただし、塩素薬剤使用の循環湯だった。







<2016.4.30宿泊>
(1泊素泊まり)


ホテル木曽温泉
住所:長野県木曽郡木曽町三岳9-57(JR中央本線木曽福島駅より車で15分)
電話:0264-46-2700
特記事項:御岳レジャーの拠点

| 16年GW/信州 | 21:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宿泊帳簿35.駒ヶ根 駒ヶ根ハイランドホテル

駒ヶ根…。

何とも美しい響きの街名である。


2016年GWの信州の一人旅。塩尻から伊那谷を南下して駒ヶ根に宿をとることにした。


木曽駒ヶ岳の登山拠点にもなっている駒ケ根高原。バスの発着ターミナルを中心としてホテルや飲食店や土産物屋が立ち並ぶ一大レジャースポットである。GWとはいえ翌日が飛石で平日となる前日の日曜日ということで人はやや少なめだった。





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駒ケ根ハイランドホテルは、駒ヶ根高原内にあるとんがり屋根が目印のホテルだ。画像では、右手奥が甲斐駒ヶ岳、左手の山肌のとんがり屋根がホテルだ。遠目から見た外観は美しい佇まいだが、いざホテルに到着してみると何か化け物でも出て来そうな少々気味の悪い年季の入った朽ちかけたホテルだった。

駒ヶ岳ロープウェイ乗車をやたら推してくる一風変わった50代くらいの女性支配人と、「さわえ様」と私の苗字を何度も間違える手伝いの女性、さらに厨房を担当する男性の3名で切り盛りしているようだ。靴を脱いで入館するホテルだったのだが、私以外に宿泊客らしき靴はなかった。




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先述の通り、見た目はお洒落だが館内はかなり年季の入ったボロホテルで、かなり怪しい雰囲気である。他にお客の気配がなく、より一層心細く感じたのを覚えている。支配人と従業員の女性もちょっと変な人で、夜中に老婆に化けて食われるんじゃないかとさえ思った。

館内は真っ赤な絨毯敷きで、ところどころに日本人形や壺などの骨董品が置かれている。宛がわれた部屋も畳敷きの和室で、洋風な外観とは対照的である。昭和のレジャーブーム・スキーブームの時代ではかなり賑わったのだろうが、今はその面影はない。



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館内の浴場は早太郎温泉。ぬめり気のある温泉で肌がツルスベになるが、塩素消毒・循環のインチキ温泉で、温泉の鮮度は全く感じられなかった。別途600円かかるが、それでもホテルから徒歩圏内にある「早太郎温泉 こまくさの湯」の利用をお勧めする。


総括としては、例えばビジネス利用なら一晩寝るだけだからと割りきれるだろうが、レジャー目的で駒ヶ根を訪れてこのホテルを積極的に利用する人はなかなか居ないだろう。駒ケ根高原周辺にはお洒落なホテルやペンションが多数あり、昭和の面影を残すハイランドホテルは時代から取り残されているような気さえした。





<2016.5.1宿泊>

--------------物件情報---------------------
駒ヶ根ハイランドホテル
住所:長野県駒ケ根市赤穂5-1316(中央道駒ヶ根ICより3分)
電話:0265-82-4666
特記事項:甲斐駒ヶ岳の眺望、早太郎温泉

| 16年GW/信州 | 21:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宿泊帳簿33.湯処巡礼 四十一番 大分・日田温泉 山陽館ひなの里 

日田は「水郷の街」と呼ばれる。

典型的な盆地である日田の町を流れる筑後川水系の三隈川は、降水量が多く用材木の生育が早いために林業の産地として栄えた日田の木材の積み出し港としての水運の役割を担い、福岡・筑後地方との繋がりを深めた。


清らかな水の流れは人々の暮らしにも根付いてきた。盆地で夏の暑さの厳しい日田に、水は安らぎと涼しみをもたらした。全国的に有名な焼酎「いいちこ」、サッポロビール九州工場、日田天領水の本社などは日田にあり、いかに日田が水の街であるかがうかがえる。初夏から秋にかけては日田温泉が面する三隈川で鵜飼いが行われ、各温泉宿が屋形船を出すなどして風情を楽しむことができる。





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九州・沖縄スタンプラリーの道中で日田に一泊することになった。日田温泉の温泉街は日田の市街地からも近く、三隈川の川沿いに約8軒ほどが立ち並ぶ。その中でも老舗の「ひなの里 山陽館」のお世話になることになった。





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老舗とあって建物自体は古く、くたびれ感がところどころに散見されるが、山陽館にはそれを超えるもてなしがある。「365日ひなまつり」というキャッチフレーズからも分かる通り、この宿はとにかく女性をターゲットにしている。ロビーに飾られたひなまつり、色とりどりの浴衣、客室内に散りばめられたウサギのマスコット付きのメッセージの数々…。あらゆるところに女性客を意識した可愛らしさがある。私がチェックインした時に応対してくれたフロントの人や玄関で迎え入れてくださった支配人らしき人など若い女性従業員も多く、老舗旅館の再建にあたり若い女性のアイデアが取り入れられたのだろう。

本当なら彼女でも連れて来たいところだが、残念ながら私一人。三隈川に面した眺望や設備の良い部屋が大多数なのだろうが、私の部屋はビジネス利用をあてこんだ角の狭い部屋だった。眺望は窓を開ければ巨大な換気扇が並び、その音だけが響くという残念なものだった。





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旅館の最上階にある洋風の「かわせみの湯」と和風の「ひばりの湯」は、一日単位で男女が入れ替わるので、宿泊する日の夜と翌朝の2回温泉に入れば両方の風呂を楽しめる。いずれも三隈川に面した眺望の良い展望風呂である。温泉自体は無色透明のこれといった特徴のないサラサラした湯で、加温・循環ろ過されている。




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朝食付きのプランを利用したのだが、翌朝のメニューは定食の小鉢9品にバイキングがつくという変則形式。特にカレーが美味しかった。

総合すると、水郷日田の情緒や女性に特化した宿のおもてなしを満喫したい人向けの旅館で、大切な人を連れて一夜を過ごす分にはよいが一人利用にはちょっと心寂しく不向きであると感じた。俺は一人だからしょうがないと割り切ってしまえば何ら問題ないのだが、女性を意識した宿の雰囲気が皮肉にも独り身の寂しさを助長するのも事実である。





<2016.3.20入湯・宿泊>
(1泊朝食付 ¥8,000)


日田温泉 ひなの里 山陽館
住所:大分県日田市隈1丁目3-8(大分自動車道日田ICより10分)
電話:0973-22-2134
特記事項:日田温泉、鵜飼いと屋形船、女性を意識したもてなし

| 九州スタンプラリー | 18:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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湯処巡礼 四十番 ~大分・竹田 長湯温泉 「千寿温泉」


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九州・沖縄スタンプラリー2015の道中、大分県は竹田市の長湯温泉を訪れた。3日間の道程の中日。この日は前日に宿泊した中津から国東半島内陸部にある文殊仙寺めぐり、大分空港道路~日出BP~大分道・大分光吉ICと経由して一般道を走って昼過ぎに長湯温泉に到着した。

中途半端な時間ではあったが、長距離走行を敢行したことで疲労と全身の汗が気になり、長湯温泉で風呂に入りたいと思い、御前湯・ラムネ温泉などの共同浴場をのぞいてみるものの、3連休の中日であるためかお客が多くてどうも入る気になれない。そこで道の駅「長湯温泉」で貰った温泉街のマップを眺めて、長湯温泉の温泉街からは少し離れた場所にある「千寿温泉」というのが気になり、実際に行ってみるとこれが大当たりだった。






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温泉街から離れた住宅地の一角にある。浴室に受付棟がくっついている格好だが、外観的にはそれほどの古さは感じない。受付にはお昼寝中で今にも椅子から転げ落ちそうな爺さんが座っていた。無理に起こすと申し訳ないと思い、料金箱に静かに100円を入れた。






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服を脱いで、浴場の扉を開けた瞬間、その鄙びた雰囲気に思わず絶叫したくなるほどだった。コンクリート造りの壁は赤茶けていて、浴槽の縁や床は析出物がびっしりとこびりついている。温泉自体は無色透明だが、析出物の影響からか茶褐色に染まってみえる。さすがに長湯温泉ともいうべきか、温泉を口に含むとシュワシュワとした炭酸泉で、ほのかに鉄分臭も漂う。源泉温は43.9℃とのことだが、浴槽に注がれる温泉もやや温めで、長時間浸かっているとじんわりと温まってくる。浴槽は5人が浸かれば満員という程の小さなもので、竹筒から浴槽の注がれる温泉相応の大きさであるように思う。時折、ボコボコと音を立てながら注がれる温泉は、紛れもない本物の温泉である。

約40分ばかり浸かっていたが、最初から最後までほぼ貸切だった。あがり際になって2名が入ってきたが、その言葉からおそらく地元民だろう。千寿温泉は、地元住民に愛される共同浴場であるに違いない。長湯温泉というと御前湯やラムネ温泉などの共同浴場が有名でそれらはかなり賑わっていたが、その喧騒を外れこのような本物の温泉を静かな雰囲気の中で堪能できることは、最高の贅沢である。






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余談だが、長湯温泉の一角には「コロナダ」という飲泉所がある。健康づくりの一環として日本以上に飲泉文化が定着している欧州に倣い、飲泉の対象となることが多い炭酸泉が湧出する長湯温泉でも飲泉文化が定着するようにとの思いから建設されたものだそうだ。







<2016.3.20入湯>


■ 長湯温泉 「千寿温泉」
所在地:大分県竹田市直入町長湯
連絡先:0974-75-3085
入浴料:大人100円 小学生50円 (営業時間:不明)
定休日:不明

| 九州スタンプラリー | 18:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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