ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

2015年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年08月

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道の駅 九州・沖縄スタンプラリー2015 ~経過報告(1)

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道の駅 九州・沖縄のスタンプラリーに挑戦している。

今年の活動にあたり、九州を重点地域にしているのだが、この道の駅スタンプラリーというやつを今まで一度も真面目にやったことがなく、一枚くらいは達成時に貰えるステッカーが欲しいというのもあって、本気で取り組むことにした。期間は平成27年5月1日~平成28年3月31日まで。

ちなみに九州・沖縄のスタンプラリーには3種類の『全駅制覇』が存在する。沖縄・離島を含めた126駅全駅を回る「グランドマスター」、沖縄・離島をのぞく「九州マスター」、何処でもいいから100駅をめぐる「100駅達成賞」の3種類である。沖縄本島に8駅あるほかに、奄美大島や五島列島にも1駅ずつあって、私は取りあえず「九州マスター」を目下の目標としている。


因みに7月29日現在での成績は以下の通り。


01. 大23 なかつ          中津市       (15.5.3)
02. 大13 ゆふいん         由布市       (15.5.4)
03. 熊01 小国             阿蘇郡小国町  (15.5.4)
04. 熊19 阿蘇             阿蘇市       (15.5.4)
05. 熊04 大津             菊池郡大津町  (15.5.4)
06. 熊02 波野             阿蘇市       (15.5.5)
07. 大21 童話の里くす       玖珠郡玖珠町  (15.5.6)
08. 大08 いんない          宇佐市院内    (15.5.6)

09. 福02 豊前おこしかけ      豊前市      (15.5.16)
10. 福04 しんよしとみ        築城郡上毛町 (15.5.16)

11. 佐06 大和            佐賀市大和町 (15.7.18)
12. 佐02 厳木            唐津市厳木町 (15.7.18)
13. 佐05 山内            武雄市山内町 (15.7.18)
14. 佐01 鹿島            鹿島市      (15.7.18)
15. 佐08 太良            藤津郡太良町 (15.7.18)
16. 佐03 伊万里           伊万里市    (15.7.18)
17. 佐04 桃山天下市        唐津市鎮西町 (15.7.19)
18. 長09 鷹ら島           松浦市鷹島町 (15.7.19)
19. 長07 松浦海のふるさと館   松浦市      (15.7.19)
20. 長01 生月大橋          平戸市生月町 (15.7.19)
21. 長03 昆虫の里たびら      平戸市田平町  (15.7.19)
22. 長05 さいかい          西海市      (15.7.20)
23. 長06 夕陽が丘そとめ      長崎市     (15.7.20)
24. 長02 みずなし本陣ふかえ   南島原市深江町(15.7.20)  


スタンプラリーをスタートして以来、3度九州の地を踏んでいるのだが、今のところ24駅を制覇している。


そして、7月31日から再び九州に出かける。以前に土日出勤した分の振り替えが残っていて、金曜を休みにして土日とくっつけて3連休にし、主に宮崎・鹿児島方面を回ってこようと思っている。東九州自動車道も一部区間を除いて門司から宮崎・鹿児島までほぼ高速で繋がり、今回は3日間使える東九州道が何回でも乗り降り自由なETC専用の周遊パスを投入し、なかなか行きにくい南九州を中心に数を稼いでこようと企んでいる。
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| 九州スタンプラリー | 21:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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湯処巡礼 ~小浜温泉 脇浜温泉共同浴場 (長崎・雲仙)

島原半島の西側。

橘湾の沿岸に沿って半島外周を繋ぐ国道251号線沿いにあるのが小浜温泉だ。





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国道沿いに広がる温泉街は、旅館や土産物屋が軒を連ねて非常に賑やかで、一大温泉街の様相を呈している。一方で一本裏の道に入ると人通りのほとんどない地元商店街が形成されていて、表通りと裏通りの賑やかさは極端に異なる。





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小浜といえば小浜ちゃんぽん。日帰り温泉が併設されている「よしちょう」という店で私も小浜ちゃんぽんをいただくことにした。小浜温泉も小浜ちゃんぽんも今回が初めてだったのだが、長崎のちゃんぽんとの明確な違いというのは特になく、小浜で食べられるちゃんぽんが小浜ちゃんぽんなのだろう。強いて特徴を挙げるならば、ちゃんぽんと握り寿司がセットになって供される店が非常に多いことくらいか。「よしちょう」も多分にもれず、ちゃんぽんと握り寿司のセットがあったのだが、鮭そぼろののったご飯のセットがランチメニューで寿司セットより500円ほど安かったので注文することにした。スープが非常に濃厚で、まるで牛乳のようなコクがあって白飯と共に食べるととても美味い。自家製の麺は太くてやや固めで、かなりボリュームがある。キャベツ・人参・もやし・豌豆・蒲鉾・豚肉・エビ・きくらげ等等具材も豊富で、満足のいく一品であった。








さて、ここからが本題。





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今回お邪魔する小浜温泉の脇浜温泉共同浴場は先述の一本裏の静かな商店街沿いにあって、小浜温泉の中心部からはやや離れている。湯屋は外見からもかなり歴史のある建物であることがわかり、入口には瓢箪か何かの緑の屋根があって良い味を出している。窓が豪快に開け放たれていて男湯も女湯も覗こうとすれば覗けるほどだ。

扉を開けると左手に番台があり、テレビと扇風機が浸けっぱなしのままで大口を開けて爺さんが昼寝をしていた。今回も雑誌『まっとうな温泉』の無料入浴温泉手形を持参したのだが、全く起きる気配がないので仕方なく料金150円を台に置いて入場した。既に台の上には6~7人分くらいの150円が溜まっていて、どうやら長時間にわたりお昼寝中らしい。そもそもこの年老いた爺さんが『まっとうな温泉』の無料入浴手形のシステムを理解しているとは思えないのだが・・・。しかしこの全くのんびりとした雰囲気も悪くない。




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脱衣場には木製の衣類置き場。三十二番まである。額縁に飾られているのは昭和初頭の温泉分析書と入浴心得。長きに渡って地元住民に愛されてきた共同浴場であることが分かる。






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浴場は中央部分に浴槽が二つ。温泉は無色透明だが床がエメラルドグリーン色をしているため温泉も緑色に映り、温泉はほんのり塩味の塩化物泉である。浴槽は仕切られているがどちらも温度は変わらない。源泉温度は98℃というとてつもない熱さのため加水されて注がれている・しかしそれでも湯は熱めで、少し浸かっているだけで体の芯まで温まってくる。




<2015.7.20>


小浜温泉 脇浜温泉共同浴場
住所:長崎県雲仙市小浜町南本町7
料金:150円
営業時間:8:00~21:30
定休日:なし

電話:0957-74-3402

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九州・沖縄スタンプラリー2015  ~佐賀・長崎編

事後報告ですが、7月の3連休を使って佐賀・長崎方面を旅してきました。


真夏の時期に北海道以外の地域をバイクで旅することは想像以上に過酷で、キャンプも暑くてとてもじゃないが出来ないというのを過去に学び、さらにそもそも距離が距離なので、今回はカブではなく車での旅となりました。



旅の様子をざっくり備忘録的にご紹介したいと思います。お持ちの方はツーリングマップル九州を見ながら、旅の空想に浸ってください。







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県道322号線より、唐津市厳木の町並みをのぞむ。因みに厳木=「きゅうらぎ」と読みます。






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唐津のシンボル唐津城。唐津は城下町の風情が色濃く残る大変興味深い街でした。






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初訪問の呼子朝市。連休中ということもあり、完全に観光客相手の見せ物朝市になっています。平日の朝であれば普段の朝市が垣間見れそうです。





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こちらも初訪問の平戸の街。此処が日本最西端の駅かどうかはともかくとして、西の果ての街までやってきたという達成感がたまりません。駅名が示すとおり平戸大橋を渡った平戸島に平戸市はあるわけで、そこまで鉄路は到達していないのですが、個人的には「たびら平戸口」という駅名が地の果ての駅らしい名前で非常に好きです。






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平戸島の川内峠。今回の旅で最も印象的な場所です。木々に囲まれた細い山道を登っていくと突然目の前が開け、大草原が広がります。風景が急変する様子がとても印象的で、小高い山の上から見下ろす絶景も素晴らしく、興味のある方は現地でご確認下さい。






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軍港・佐世保。佐世保湾と弓張岳・烏帽子岳に囲まれたわずかな平地に築かれた佐世保の街の風情が最高。






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九十九島の夕焼け。まるで海とは思えないような静かな湾内を白波を立てながら漁船が走り抜けていきました。








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長崎・西海市の西海橋。橋下は大村湾と佐世保湾をつなぐ海峡になっていて潮の流れが非常に速く、見ていると吸い込まれそうになります。






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島原半島の西部の小浜温泉。小浜ちゃんぽんの美味しさに思わず発狂。






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雲仙頂上部は濃い霧で何も見えず・・・。今回の旅では突き抜けるような青空が広がったと思ったら今度は滝のような大雨が降ったりと、とにかく天気がめまぐるしく変わるので付き合うのに疲れました。








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旅の終わりは島原半島の付根、交通の要所でもある諫早。干拓地に沈む夕日を堪能。


19:30に諫早インターから流入して、西九州道~九州道~中国道を爆走して美祢東JCTで流出。萩経由で益田に到着したのが日付変わって1時前でした・・・。

| 九州スタンプラリー | 22:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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結果オーライ

以前に投稿した夏期休暇取得計画という記事で、今夏の北海道ツーリングについての概要を紹介した。繁忙期を避けた8月下旬に出発し、1週間ほど道内を走るという内容だった。






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しかし、当初の予定では明日から始まる3連休から平日4日間を夏期休暇で休みにしてその後の土日に繋ぎ、あわよくば+1,2日有給を取って11~12連休をつくって渡道する計画だった。3連休で平日が1日休日になると残りを夏期休暇で埋めるというのがやりやすいのでその日程を狙ったのと、8月下旬だと北海道も寒くなってくるので出来れば7月後半に行きたいという事情もあった。


ところが仕事にもだいぶ慣れ、本格的に業務を任せられるようになった7月に入って急激に忙しくなり、ここ数週間はほぼ毎日4~5時間の残業をしているような状況である。それでも初めの頃は仕事がひと段落すれば行けるかもという微かな期待を持っていたのだが、とてもじゃないが仕事が終わらないので7月中の出発は早々に諦めた。



そんなタイミングで、幸か不幸かまさかの台風11号襲来。17日(金)の晩に出発して夜間走行を敢行して18日(土)も丸一日走って舞鶴港に到着。日付変わって19日(日)の未明に出発する便で渡道するつもりだったので、仮にそうしていれば雨風の中を台風を追っかけて北上する羽目になっていた。舞鶴までの移動だけでも450kmほどあり、風雨の中での走行となれば疲労も相当なもの。それだけの苦労をして着いたとしても、現時点では結構情報は出ていないが、台風が居座る日本海を航行する舞鶴-小樽間の新日本海フェリーが100%運行されるとも限らない。






という訳で結果オーライというか、楽しみを先延ばしして正解だった。


まぁ、実際にはそうせざるを得なかっただけなのだが・・・。

| 15年SW/北海道ツーリング | 23:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本一の居酒屋 田吾作 ~島根・益田 (〆編)

太田和彦氏が「田吾作」を訪問する某番組において、「田吾作」の女将である岩崎さんとの会話の中で、「街を発展させないまま守り続けていくことが何よりも難しい」という類のやりとりがある。


益田の街も、駅前が再開発されたり、郊外にロードサイド型の商業密集地が出来たり、新たに高速道路が出来たりと私が子どもの頃とは随分と街の様相が変化した。大都市圏も地方の中核都市も今は何処も金太郎飴のように町並みが画一化していて、一体何のための旅なのか分からなくなるときもある。しかしその一方で、一見すると画一化されたような街も、時間をかけて街を歩き深く掘り下げていくと、町の発展とは一線を画した昔ながらの建物や飲食店、街並み、そして人々の営みが埋もれていることがある。「旅をする」とは自らの五感を駆使してそこまで深く掘り下げて地域風土の真髄に迫ることであり、私はそういう鋭い嗅覚・洞察力を備えた旅人でありたいと思っている。

地方の生活は、都市の人が思っている以上に厳しい。そして、街を発展させないまま守り続けていくことは何よりも難しく、勇気と覚悟が必要だ。益田における『田吾作』という店は、まさしくその象徴のような場所である。







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だいぶ話がそれてしまったが、最後に〆。

田吾作では自家製の豆腐もつくっていて、冷奴・揚げ出し・味噌汁などの豆腐を使った料理も豊富。その中で〆として湯豆腐を注文した。食感は硬い木綿豆腐といえば良いか、いわゆる田舎豆腐で、ポン酢をつけて少し七味唐辛子を振って食べると非常にうまい。


およそ2時間ほど飲み食いして退店。飲み物も含めてだいたい一人5000円くらいで済み、コースで頼むよりも単品で頼むほうがお得かもしれない。来店時は我々が一番乗りで先客はいなかったが、退店時には3~4室個室が埋まっていて、カウンターにもお一人座られていた。値段が高いので一人ではなかなか来にくいが、カウンターと個室エリアが離れているので、周りを気にすることなく一人でゆっくり飲んだり店の人としゃべったりすることができる。



帰りのときは、女将の岩崎さんをはじめ、店の人が温かく見送ってくれた。

女将さんの「またいつでも来てくださいねぇ」という言葉は、妙に暖かく心に染みる。

店を出ると、目の前の小川からはウシガエルの大きな鳴き声が聞こえてくる。

心地よいほろ酔いの中で益田駅まで歩き、大満足で帰宅の途についた。




<2015.7.9>



田吾作
住所:島根県益田市赤城町10-3
電話:0856-22-3022
営業時間:12:00~24:00(ランチ営業あり、日曜営業)
定休日:不定休


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日本一の居酒屋 田吾作 ~島根・益田 (酒肴編)

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4番の個室に入ると、既につきだしの数々が並べられていた(※部屋の画像は退店時に撮影)。最初はとりあえず周りに合わせて生ビールを注文したが、つきだしが完全に日本酒に合いそうな料理だったので、最初の2~3口だけ飲んで他の人に譲り、私は早速日本酒へとシフトした。






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つきだしは、烏賊の和え物・煮しめ・おからの3品。これだけで腹一杯になりそうな豪華なつきだしである。益田の名産の一つである鴨島はまぐりの巨大な貝殻を使った箸置きも秀逸。牛蒡・人参・さやえんどうなど煮物定番の野菜の数々にならび、一番手前の黄色いのは金糸瓜で、箸を入れると錦糸卵のように縦に長くホロホロと崩れるのだが、実際のそれは錦糸卵よりもさらに細く、その見た目から素麺瓜という別の名もあるそうだ。甘辛くじっかりと味の"しゅんだ"厚揚げも誠に絶品で、初っ端から田吾作ワールドに引きこまれている自分がいた。





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ちなみに最初に頼んだ日本酒は地元益田市の定番地酒、右田本店の『宗味(そうみ)』。大吟醸の生酒を冷酒でいただいた。現在どの代が酒造りをしているのかはよく分からないが、私はこの蔵元の息子と高校のとき同級生だった。益田の地酒といえばだいたい右田本店の「宗味」か桑原酒場の「扶桑鶴」といったところだ。田吾作では石見地方の地酒を中心に、隠岐の島・隠岐酒造の「高正宗」や岩国・旭酒造の「獺祭」など周辺各地の地酒も揃っている。ただ「獺祭」各種は人気高騰でまったく入荷が出来ないそうで、この日も飲むことは出来なかった。





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さて、田吾作のメニュー構成であるが、ランチでも使われている定食・丼系のメニューもあるにはあるが、夜は大抵が品書きから単品で注文するかコースを頼む人が多いようだ。コース料金は4,000円~と結構な高価格で、しかも飲みものの代金は含まれていない。単品の品書きも今にも涎が出そうな代物がいくつもあるのだが、ほとんどが時価なので不安な方はいちいち値段を確認することが賢明だと思われる。



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まずは田吾作名物の活イカ刺身。さっきまで生簀で泳いでいたやつを捌いてもらうのだが1杯で¥2100-する。「今日は海況が悪くて数が少ないんよ」と仰っていたが、漁獲した烏賊を活魚輸送したり、店の生簀で生かしておく手間を考えればそれくらいの値段はするのだろう。大量の角氷の上に盛られた烏賊はピクピク動いていて、美しいほどに透き通っている。身がピンとたっていて歯切れがよくみずみずしい。付け合せの大根のつまや名水の地・益田市匹見のおろしたて生山葵も誠に秀逸だった。

その隣はイサキの刺身。もちろん身も美味いのだが、身と皮の間の皮下部に脂ののった美味い部分があって、皮(中央にある黒いもの)が実に美味い(余談だが、これを少し炙って食すと気絶しそうなくらい美味い)。煮付けも美味いのだが、このイサキという魚はとにかく硬く細い骨が多く、煮付けた一匹を丸々食うのには結構な技術を要する。煮付けも美味いが、やはりイサキは刺身が美味い。





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続いて鮎の背ごし。もちろん益田の清流・高津川の天然鮎である。背ごしとは、内臓だけを取り除いて中骨ごと輪切りにして供される鮎の刺身。背ごしには比較的骨の柔らかい若鮎が使われ、そして当然鮮度がよくなければ川魚の刺身供することはできない訳で、そういう意味では清流高津川が流れる益田に店を構える居酒屋を象徴する料理とも言える。この日は鮎の入荷が少なく、早く注文されたほうが良いとのことで頼んだ。まったく臭みがない訳ではないが、それでも特段気になるようなものではなく味は噛めば噛むほど旨みが出てきてみずみずしい。因みに小皿にのっているものは「うるか」という鮎の内臓部分の塩辛。鮎を生食できる土地ならではの珍味だが、個人的にはあまり得意ではない。背ごしは1尾¥1,400-。





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こちらは鯵のたたき。鯵は山陰を代表する魚の一つで、お隣り浜田では大型のものはブランド化して売られている。尾頭付きで出てきた鯵のたたきは中型くらいの良いサイズ。刻み葱と絡められた鯵は脂が乗っていて生姜おろしを少しのせて食べると抜群に美味い。今回田吾作でいただいた料理の中で、私は鯵のたたきの美味さが最も印象に残っている。やはり青魚は美味い。




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日本一の居酒屋 田吾作 ~島根・益田 (入店編)

"日本一の居酒屋"。


全国の居酒屋を訪ね歩き、居酒屋巡り・日本酒好きの業界では教祖的存在となっている太田和彦氏が、島根県益田市の居酒屋"田吾作"を評した言葉である。

私の故郷も島根県益田市。もちろん田吾作の存在は昔から知っていて、全国から客の集まる評判の高い居酒屋だということも知っていた。ただ、どちらかというとランチ営業の印象が強く昼飯を食った記憶はあるのだが、逆に夜に飲んだという記憶がまったくない。私の中での田吾作の印象はとにかく"値段が高い"という一言に尽きる。昼飯を食べたときも平気で2,000円を超える額だったし、夜はさらに高いというのを聞いていた。だから仲間内で駅前で飲もうとなっても田吾作には行かなかったし、何か特別な日に行くような少し敷居の高い高級居酒屋というイメージを持っていた。


私もここ数年日本酒を嗜むようになり、全国の居酒屋を訪ねて各地の酒と肴を楽しむようになった()。安ければいい・騒げればいいという飲み方とも決別し、徐々に大人の嗜好感覚が育ってきているとも感じている。値段が高いのならば、それなりに良い物を供してくれるに違いない。偽りのない食材と磨き抜かれた技と心で勝負する本物の居酒屋がわが故郷益田にあるのならば、これほど幸せなことはない。そんな心の高揚を抑えながら、普段一緒に仕事をしている同課の人を連れて田吾作へと向かった。







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益田の駅前にも小さいながら飲み屋街があるのだが、田吾作はその飲み屋街を通り抜けたちょっと辺鄙なところにある。初めての人が地図もなしにたどり着くことはほぼ不可能だと思う。

味のある暖簾がかかった古民家が本物件である。周辺は静かな住宅街で、目の前には小さな小川が流れていて、その向こうに見えるのは益田中学校というとっても居酒屋らしくないロケーションである。店の前には鮮魚輸送用の軽トラが数台停まっていて、せわしなく作業をされていて早くも磯の香りがかすかに漂ってくる。











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田吾作の入口玄関は2階部分にあたる。橙色の明りが灯る玄関の暖簾をくぐると、まず左手にある履物入れに圧倒させられる。壱・弐・参・・・と筆書きされた年季のこもった履物入れは壮観の一言で、横13×縦6で78番まである。その上には石州瓦の置きものがずらりと並べられていた。





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階段で1階部分に下りると右手には何種類もの活魚が泳いでいる生簀の数々が見えてくる。活魚に拘る田吾作の心臓部ともいえる場所だ。烏賊に鯵にイサキにカワハギにと、様々な種類の魚が泳いでいた。その左手には6~7席ほどのカウンター。写真を撮り忘れてしまったので伝えられないのが残念なのだが、卓上には編み籠に盛られた夏野菜の数々、そして煮しめ類が盛られた大皿がずらりと並んでいた。まだ早い時間だったので先客はいなかったが、厨房では皆さん忙しなく準備をされていた。カウンターで女将の岩崎さんと話をしながら飲みたいのが本望なのだが、さすがに今晩はそうもいかないので気持ちを抑えつつその奥にある個室エリアへと進む。








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カウンターの先には囲炉裏付きの円卓があり、カウンターが一杯になればおそらく一人客はこちらに通されるものと思われる。お客のマイボトルや食器類など様々なものが置かれているのだが決して雑多ではなく整然としていて、それさえも居酒屋の雰囲気の一部であると感じた。その周囲を取り囲むように大小さまざまな個室があり、そのうちの四番の部屋に通された。



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夏期休暇取得計画

もうじき夏がやってくる。





夏といえば北海道。





北海道といえばバイクツーリング。







職場と居住地が変わった初っ端の年度ということで、越えなければならない壁はいくつかあるのだが、それでも夏の北海道ツーリングに出ることを視野に入れて日々頑張っている今日この頃である。



まず今の職場に来た早々から、普段からスーパーカブ110を愛用していることを公言してきた。GWにカブで熊本まで行った事などを全体の前で話したこともあって当然驚かれる訳であるが、そのお陰で「こいつは暇さえあればカブで遠くへ出かける変な奴だ」というのがおそらく定着しているはずである。課内でもGW明けの頃から早々と「夏は長期休暇をとって北海道に行く」と宣言しておいた。とにかく周囲から、「あいつは夏は長期休暇で北海道だからなぁ・・・」と呆れられることが重要なのだ。


私の配属された課というのは様々な部署がある当職場の中でも特に業務量が多く激務であり、業務の内容も難しいため皆さん長時間の超過勤務が常態化している。ただその一方で有給休暇は非常にとりやすく、皆さん毎週のように半日休みとか一日休みとか取得されていて、週5フルに出る人のほうが少ない。他の部署だと時間的に不規則な勤務だったり急な呼び出しのあるところもあるのだが、うちの課はそのようなものはなく、働く日と休む日が明確に分かれているというのが特徴で、仕事は忙しいが有給がとりやすい環境というのはありがたい。

さて、夏の長期休暇に向けての具体的な作戦であるが、まず我々の職場には有給とは別に夏期休暇が4日あり、6月~10月の好きなときに取得することが出来、職場全体でも夏期休暇に土日や有給をくっつけて一週間程度の連続休暇を取得することが推奨されている。課内の他の職員は皆さん家庭を持っておられ、当然お盆の時期に休みを取ろうとするので、職場が手薄になるその時期に率先して出勤することで「貯金」をつくる。盆時期の渡道は混雑するうえ割高になるので、時期をずらすことは願ったり叶ったりである。ということで、現段階では8月の下旬の渡道を考えている。平日5日間を夏期休暇4日+有給1日で休みにして前後の土日をくっつけて9連休にし、先述の「貯金」などを活かしながら願わくばさらに有給をくっつけて11連休くらいになればと目論んでいる。

| 15年SW/北海道ツーリング | 22:48 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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急行『はまなす』乗車を振り返る

最後の夜行急行。

そして、
 
最後のブルートレイン客車。


数多くのブルートレイン・寝台列車が淘汰される時代の流れの中で、最後の最後まで残った『はまなす』にはいろいろな意味での『最後』の肩書きが加えられ、『はまなす』が廃止されればブルートレイン客車を使用した夜行列車は完全消滅し、すべてが過去のものとなる。これからの鉄道は新幹線を利用して時間ををかけずに目的地まで移動し、全国各地のクルーズトレインに乗り換えて列車の旅を楽しむというスタイルが主流になる。その流れを否定し、古き良き時代の面影を嘆き悲しむ人も、結局は新幹線の時代を受け入れるしかない。数ある将来の選択肢の中で、私たちが未来の鉄道の姿として取捨選択した結果に他ならない。時代が移ろい私が年老いたた頃にはリニアが台頭し、今走っている全国各地の新幹線がもしかしたら懐かしい存在として私の目に映るかもしれない。時代の流れとはそんなもの。だからこそ、ブルートレインというひとつの時代が終わろうとしている今この時を、納得いくまで心に刻みたいと思っている。






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そんな思いを抱えて乗車した急行『はまなす』。

青森駅の改札を抜け弧線橋を渡って発車番線に降り立つと、すでに急行『はまなす』が入線していた。ブルブルと轟音を立てて出発のときを待つ機関車に掲げられたヘッドマーク、そしてところどころ塗装のはがれた車体からは、長年に渡って北の鉄路を走り抜けてきた伝統と誇りが伝わってくるようだった。








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B寝台

自由席

指定席

ドリームカー

カーペットカー

『はまなす』には実に多彩な席種が用意されている。中でも人気なのはシートピッチが広くほぼフラットに近い角度までリクライニングが倒れ通常指定席よりも快適度が高いドリームカー、そして寝台料金不要の指定席でありながら、カーペット敷きのスペースで横になって寝ることが出来るカーペットカーだ。当然予約も取り辛いのだが、私は1ヶ月前の午前10時ぴったりに発券してもらう所謂『10時打ち』をお願いし、カーペットカーの中でも特に人気の高い「上段」を確保することが出来た。後で詳しく説明するが、ドリームカーにしてもカーペットカー下段にしても、隣に人が来るか来ないかで快適性は大きく変わる。そういう意味では「上段」は一区画のプライベート性が極めて高く、座席さえ確保してしまえば隣を気にする心配は最初からしなくて良い。しかし座席表からもお分かりの通り、カーペットカー「上段」というのは8席しかない。しかもそのうち2席は女性専用席だから男性が利用できる上段は6席だけで、繁忙期は非常に入手困難な席種である。







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4号車からカーペットカーの車内に入る。画像を見ていただければ、下段と上段の違いは言うまでもないだろう。下段が隣の人との区切りがない雑魚寝形式なのに対し、上段は一区画ごとが隔離されプライベート空間が確保されている。床はカーペットが敷かれていて冬場は寒さに困ることもなく、ハンガーに枕に毛布のほかカーテンつきの小窓まで完備されている。さらに並びから見ても分かるとおり、座席が線路に平行になっているので、横になって眠るときの快適性が枕木に平行の下段やB寝台とは格段に違う。これだけのものが揃っていながらカーペット下段やドリームカー、さらに普通座席の指定席車と同様に指定券・急行券のみで利用できるというのだからたまらない。おそらく、別途寝台料金を払わなければならないB寝台よりも快適だと思う。

私にあてがわれたのは「27上」。26上とのちょうど間に階段があり、互いに足の裏を向けて寝るような格好になる。私の一つ横の「28上」だけは完全に個室化していて、上段の中でもさらに上をいく「神座席」である。今回は何故か隣の「26上」にも最後まで客が来ず、私もほぼ個室状態で利用できたのは幸いだった。






青森駅出発までの間はカーペット上段の快適性への興奮が収まらず、また車内探検をしたりして過ごしていたのだが、出発すると間もなく車内が減光され、あまりに快適なので青函トンネル突入を待たずに眠りについてしまった。





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函館到着時に一度目が覚め、長時間停車を利用して機関車の付け替えの撮影のためにホームに降り、函館の冷たい空気で深呼吸した。ちなみにカーペットカーといえば車体に描かれたえらく胴体の長いダックスフンドのような犬の画と、まるで規則性のない窓配置である。知識のない人が外から見ると一体この車両はどんな内部構造なのだろうと不思議に思うはずである。青森では通路側の扉が開くために発車番線からその光景を眺めることは出来ないが、40分近く停車する函館では思う存分いびつな窓配置を眺めることが出来る。



翌朝目が覚めると既に札幌目前という段階で、とにかくぐっすり眠ることが出来て快適な目覚めだった。






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『はまなす』の廃止はもはや時間の問題である。正式発表されて狂喜乱舞の大騒ぎが起きる前に、入手困難な座席を利用することが出来て大変満足している。



<2015.3.15利用>

■ 急行『はまなす』
青森(2218)⇒札幌(0607)
4号車カーペット 「27上」


| 15年3月/北信越+北海道 | 20:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宿泊帳簿27.新潟・上越 旅館 附船屋

直江津は鉄道の街である。


直江津を中心に東は新潟へ、西は富山・金沢へ、南は長野へ、さらに越後湯沢へと鉄路が伸びている。各方面への列車・特急列車がひっきりなしに発着する長大ホームと何本もの線路が並ぶ構内は迫力そのもの。ちょうどJR東日本とJR西日本の境界でもあることも重なって、直江津は鉄道の要衝駅の旅情を感じることが出来る素晴らしい駅なのである。


しかし、鉄道の側面から見た直江津駅の重要度とは裏腹に、直江津駅前は意外にも静かで賑わいが少ない。大きなホテルや旅館が何軒か建っており、雁木づくりの風情ある通りに小さな飲食店や飲み屋が軒を連ねる風情はいかにも雪国・新潟の風情ではあるが、あまり人気を感じない。直江津のある上越市は市域が広く、市役所本庁舎のある春日山や高田公園のある高田など中心がいくつもある。さらに妙高市に程近い脇野田界隈に北陸新幹線の上越妙高駅が新設され、市の中心が分散され、さらに北陸新幹線開業によってこれまでの鉄道要衝の役割を終えることになれば、直江津はますます寂れてしまうかもしれない。







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そんな鉄道の要衝地・直江津の駅前に建つのが『旅館 附船屋』。

直江津は日本海に程近い港町でもあり、この旅館の名前からして昔はもっと海に近かったのかもしれない。直江津駅の本当にすぐ目の前。雁木造りの商店街の一角にある。以前からこの旅館の存在は知っていて一度泊ってみたいと思っていたのだがなかなか機会がなくて実現しなかった。信越本線・北陸本線の終幕を目前に控えた今、JRの風情を残すうちにどうしても一度宿泊してみたいと思い利用することにしたのだ。





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入口の扉をガラガラと開けると女将さんが出迎えてくれた。家族経営の宿で、奥からは子どもの声が聞こえてくる。外観は歴史のある古い建物のように感じられるが、内装はリフォームされているようであまり古さを感じない。入口右手にはフロントの役割を果たす番室があり、ここで受付を済ます。4畳くらいの部屋になっていて、こたつとストーブが置かれた部屋には帳簿類一式やTVや雑誌類が置かれていた。旅館の門限は23時で、施錠時までは女将さんがこの部屋に詰めて番をしてくれているのだ。中に入っていくと、廊下や調度品はそのどれもがピカピカに磨かれ、お洒落で落ち着いた雰囲気で満ち溢れている。客室にたどり着くまでの段階で家族経営の旅館の素朴な温かさ、宿主の宿やお客に対する愛情やもてなしの思いを感じ取ることが出来た。







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落ち着いた雰囲気の和室も秀逸。外の居酒屋で食べようと一旦外に出たのだが、落ち着いた部屋で過ごすひと時も悪くないと思い直し、コンビニで食料を調達して部屋で過ごした。さりげなく飾られた花、ふかふかの布団、ウォーターサーバーの設置など心まで満たしてくれる居心地のよさで、良い時間を過ごすことが出来た。

翌朝の出発が早く、昨晩の受付時に出発時刻を伝えていたのだが、わざわざ起きてきて鍵を開けてくださった。朝食が美味しいとの評判があり残念ながら今回は頂く事が出来なかったのだが、再度直江津を訪れるときには附船屋の女将さんが作る朝食も味わいたいものである。









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良い宿をありがとう。




<2015.3.12宿泊>
(1泊素泊¥5,000)

旅館 附船屋
住所:新潟県上越市中央1-2-16(直江津駅より徒歩2分)
電話:025-543-2262
特記事項:風情ある駅前旅館、門限あり、朝食が美味しい(という評判あり)




| 15年3月/北信越+北海道 | 17:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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