ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

2010年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年12月

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『龍馬伝』最終回前日の心境

おそらくこれから時がたって2010年を振り返るとき、私の中では完全に『龍馬伝』の年として記憶され続けると思います。

これほどまでにひとつのドラマに熱中したというのも本当に久しぶりです。ここ最近はドラマを見ること自体がほとんどなく、毎週欠かさず見なければ気がすまないという気持ちはしばらく味わっていなかった感覚でした。ここ最近だと、2004年か2005年頃に放送された『スローダンス』でしょうか・・・。

これまで龍馬が歩んできた人生、その人生の中で龍馬が関わってきた人々の人生、そして龍馬暗殺のシナリオ・・・。最終回に向けていろいろな想いが頭を駆け巡っています。

上士が下士に虐げられる土佐の実態をはじめ、生まれつきの身分によって地位が決まる江戸時代の古いしきたりを龍馬は問題視します。古いしきたりを改め、諸外国と対等に外交ができる国をつくり、志のあるものが広く政治に参加できる制度を整えるというのが龍馬の主張です。

私は江戸時代の世の中が決して悪かったとは思いません。260年間も平和な世の中が続いたわけですから、幕府はそれなりに評価されるべきだと思います。ただその中でも、低い身分であるが故に苦しい生活を余儀なくされた人々だっていた訳です。虐げられてきた人々がその時代の制度を批判し、組織を倒して新しい秩序を確立しようという発想を持つのは必然的なことです。一方で地位と権力を手に入れた人々は決して変化を求めないし、自らの保身のために必死で現行の組織を守るはずです。相反する両者の攻防がある中で、時に革命的な出来事や大きな戦争が起きるわけですが、結論的には時代の流れの中で変わることのできない組織は、必ず滅びゆく運命にあるということに帰着するのではないでしょうか。

私は、いまのこの時代に『龍馬伝』が放送されたのには大きな意味があると考えています。

外国との貿易がさかんになっても、人々が広く政治に参加できる仕組みがあっても、今の生活に満足し、世の中に豊かさを感じている人は一体どれほどいるでしょうか。かつての地縁・血縁による身分制度にとってかわり、経済的な貧富の差によって強者-弱者、勝者-敗者が生まれる現実があります。政治的にはアメリカのいいなりになりながらアジアの中ではリーダーシップを発揮できず、混迷を極める国内政治の現状があります。

今の世の中は、本当に龍馬が夢見た理想の世界なのでしょうか。

『龍馬伝』は、今の世の中に疑問を投げかけているドラマであるような気がするのです。おそらく今の時代はかつて龍馬が直面したような時代の転換期を迎えているのではないでしょうか。

そんなことを考えながら、私は最終回を見届けたいと思います。
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| 日常の話題 | 23:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『龍馬伝』と私

久しぶりの投稿です。

このブログでも事あるごとに大河ドラマ『龍馬伝』の話題を書いてきましたが、残すところあと2話を残すのみとなりました。しかも「大政奉還」と「龍馬暗殺」という歴史的な出来事が描かれる、このドラマの本当のクライマックスを迎えることになります。

先週放送された第46回『土佐の大勝負』も非常に見所多い内容でした。後藤象二郎が心に溜めてきた胸の内を語り、坂本龍馬は山内容堂の目の前で、「下士が上士に虐げられるこの土佐の有様が憎い」と訴え、260年間も続いた江戸幕府の古いしきたりを改め、外国と対等な外交ができる新しい日本をつくるべきであると主張します。彼らの想いが容堂を動かし、徳川慶喜に提出する大政奉還への建白書をしたためることになります。龍馬が容堂に自分の考えを切腹覚悟で訴えるシーン、後藤と容堂が酒を酌み交わすシーンなど、名シーンの多い回でもありました。


私は特別歴史が好きという訳ではなく、大河ドラマを全回にわたって見通したことはこれまでありませんでした。そんな私でも坂本龍馬という人物と幕末という時代には大きな関心を持っていました。

まず惹かれるのは、彼の志の高さとその行動力です。そして剣術を自在にあやつる身でありながら、武力ではなく対話でものごとを解決しようとする姿勢です。彼の生き様は、異なる時代を生きる我々の心を大きく揺さぶるほど、魅力的で理想的なものなのです。目の前の問題と正面から向き合い、新しい時代を切り拓いてく姿が、我々にも大きな影響を与えています。

私は平和な時代が260年も続いた江戸時代はもっと評価されるべきだと思う立場ですが、それでも時代の流れの中で古いしきたりから抜け出せず、変われない組織は腐敗していきます。龍馬はきっとそこに大きな危機感を感じたのではないでしょうか。

今年の1月から放送が始まり、毎週欠かさず見てきました。龍馬本人はもちろん、彼の人生に関わり命を散らしていった人たちがよみがえってきます。

残すところ2回!龍馬の生き様とこの時代の流れをしっかりと心に刻みながら見ていきたいと思います。

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