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ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

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年末年始の大規模活動について

出張の多かった11月とは対照的に、12月に入ると事務所内での内業が中心となったきた上に業務量も逼迫し、まさしく「師走」といえる様相を呈してきました。そもそも毎日同じ人と同じ空間の中で机をひっ付け合わせて仕事をするのが苦痛で仕方ない人間ですから内業そのものが苦行なのですが、業務量の逼迫に比例して残業時間も多くなり苦痛な時間が増幅傾向にあります。さらに冬場は室内暖房のもわっとした暖かさに悩まされます。あの暖かい空間にいると頭がボーッとして仕事が手につかなくなり、定期的に外に出て冷たい空気に晒されないと我慢なりません。多少寒いくらいの部屋のほうがかえって快適で仕事もはかどるのですが、他の職員もいる訳ですから暖房を切る訳にもいきません。ヒートテックなんか着ていると大惨事になるので私は冬場でも吸水性のよい半袖シャツを身につけ、その上に作業着という姿で仕事しています。冬場でありながら防暑対策が必須なのです。今週は最後の追い込みとばかりに働きずくめの日々でしたが、週の中日にはただただ煩わしいだけの忘年会もありこれも無難にやり過ごし、師走最後の平日連続5日をどうにか乗り切りクリスマスの3連休を迎えました。連休明けの平日を消化すればいよいよ年末年始休暇に突入します。





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さて、ここからが本題ですが、年末年始はドイツを訪ねます。海外渡航は大学生の時に家族の結婚式でハワイに行って以来約15年ぶり。海外への一人旅となると今回が初めてで、欧州を訪ねるのも人生初です。12月29日~1月3日の年末年始休暇に1月5日~6日の週末、さらに12月28日、1月4日、1月7日に有給休暇を取得して11連休を組み立てました。12月28日に出国し1月7日に帰国する予定です。

私は海外での活動にはあまり興味はなかったのですが、今回海外活動を実行しようと思った動機のひとつに国内活動のマンネリ化があります。全国各地隅々まで行き尽したという感慨はなくこの先訪ねたい場所もいくつもあるのですが、旅立ちのときの心の高揚や躍動、初めて訪ねた土地の生活や暮らしを掘り下げる洞察力やそこから得られる感動、旅が終わるときの寂寥感など旅の一部始終を五感を駆使して味わう力が最近殊に低下していると感じることが多くなりました。要因の一つとして、旅を重ねてきたことからくる新鮮味や刺激の喪失が挙げられますが、これについてはある意味仕方のないことだと理解していますし比重の大きい要因だとは考えていません。それ以上に深刻なのは、今の旅の位置づけが「日常から逃げ出すはけ口」になっていることです。今の仕事に全くやりがいが感じられず、家族や職場のしがらみの中での生活が苦痛で仕方がありません。これが本当に自分が望んでいる生き方なのかと日々悩んでおります。そんな日常が嫌で、少しでも遠くに行きたくて一人になりたくてまるで逃げ出すように旅に出るのです。それでも頭の中は旅一色とはならず、抱えている仕事のことが頭から離れません。活動が終わり帰路につく頃には絶望的な気持ちになります。これがおそらく旅に集中できていない最大の要因でしょう。仕事環境が変わらない以上どうにもならないのは分かっていますが、旅を心から楽しむことができていない今の状況を打破したく、もっと遠くの未知なる世界を訪ねて新しい世界を見てみたいと思うようになりました。もう一度「旅する心」を取り戻したいのです。

次になぜドイツなのかという話ですが、これは単純明快です。まず海外渡航の最大かつ基本的動機として使用期限が間近に迫ったANAのマイルが相当数貯まっており、これを年末年始休暇で使い切ってしまいたいというのがありました。もちろん狙うは「国際線特典航空券」との交換です。特典航空券で利用可能な座席は限られており、自由に好きな便を選べるわけではなく空席がなければ交換できません。そのような条件の下、できるだけ遠くへとの思いから北米と欧州にしぼり8月頃から検索をかけ続けていたのですが、ANA便が軒並み満席の中でドイツのルフトハンザ航空の関西発フランクフルト行のビジネスクラスに空席があるのを発発見しました。マイルはANAと同じスターアライアンス加盟航空会社の便でも利用可能で、90,000マイルと約四万円の追加料金支払いで関西~フランクフルト間のビジネスクラス往復航空券を確保しました。要はたまたま空席があったのがドイツ行だったという話です。もちろん飛行機の行き先がドイツというだけで、そこから欧州各国に行くことも可能なのですが、冬季のドイツは寒く観光客が疎らなこと、折角ドイツに降り立ったのだからとことんドイツを楽しみたいこと、鉄道網の発達が欧州屈指で移動が便利であることに加え趣味的にも惹かれること、比較的治安が良いこと等を理由に活動先をドイツとしました。

言葉も習慣も文化も異なる未知の土地への一人旅。私は世間一般の人と比較すればより少しだけ多くの旅を積み重ねてきたと自負していますが、旅慣れた私でも流石に今回は出発前から緊張しています。旅立ち前から旅先で起こりうることを何度も想定し、事前に用意すべきものは揃えてきました。それでもまだどこかに抜かりがあるのではないかとより慎重に準備を進めているところです。

今回は国内の活動とは訳が違います。旅先で活動の様子を随時記事にして掲載する時間的余裕はほとんどないでしょう。加えて海外での活動ではスマホが重要な役割を担うと考えています。地図や翻訳や時刻表などの調べものにあたってはスマホが活躍するでしょうし、犯罪や災害などのトラブルに巻き込まれればスマホが重要なライフラインとなるはずです。もしもの場合に備えてできるだけ充電は節約するのが賢明でしょう。スマホに注意が向いていると周囲が見えなくなり、スリや盗難にあう可能性も高くなる可能性もあります。以上の理由から、今回は旅先からの活動記事掲載は見合わせる予定です。旅へ集中するという意味でも、今回はその方針を貫きたいと思います。
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| 18年12月/ドイツ | 20:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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間もなく出発

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師走最後の3連休を無難に乗り切り、年末の挨拶を終えて職場を後にしました。クリスマス連休明けの三連勤中は頭の中は八割方ドイツのことで満たされており、ほとんど仕事が手につきませんでした。まぁ普段からそこまで仕事に集中もしていないのですが、とにもかくにもいよいよ年末年始休暇に突入です。

年末年始は11連休を確保し、欧州に渡航しドイツ国内で活動することについては前記事にて述べたとおりです。航空券を確保した8月以降には早くも旅程を練り始めました。まずは「地球の歩き方」を購入して海外旅行をする上での注意事項やドイツ各都市の地勢や交通を勉強したのですが、高速鉄道網がドイツ各都市を縦横無尽に結んでいることが分かり、鉄道移動を基本としてドイツ各都市を周遊することにしました。ネットで得た情報を活用しながらおおまかな行程は組み立てました。

そして重要なのが事前準備です。初めての海外渡航一人旅。言葉の通じない海外に足を踏み入れた自分は、未知の世界に放り込まれた右も左も分からない子どものようなものです。旅先でのあらゆる活動に時間を要し、時間的・精神的余裕はあまりないでしょう。旅先で時間を浪費したり焦って活動に支障をきたすことの無いよう、事前に準備できることはしておかねばなりません。具体的には、海外でスマホを使うためのグローバルWi-Fiへの加入とルーターの調達、海外旅行保険への加入、外貨両替、ホテル予約、旅先で訪ねる予定の博物館の事前入場予約、帰りの高速バスの予約、ドイツ国内の鉄道が乗り放題になる「ジャーマンレイルパス」の申込と切符の調達、夜行寝台列車「ナイトジェット」の予約などです。特にドイツ鉄道のHPでは時刻表検索が可能できっぷの予約や手配もできるので、既に何時何分発のどの列車に乗車するという細部まで詰めてあります。活動内では唯一、ハンブルクからミュンヘンまで夜行寝台列車に乗車する予定なのですが、これもネットで予約が可能でPDFを自宅で印刷すればそれがチケットになるというすぐれものです。旅行計画と事前準備にはかなりの時間をかけて念入りにすすめてきたつもりです。これで旅先ではある程度心の余裕も生まれるのではと思っています。

自宅に帰って夕食をとり風呂に入って身支度を整え、持っていく荷物をスーツケースに詰め込んでいよいよ体制は整いました。明日午前中の関西空港からの出発便に搭乗すべく、これより自宅を出発して最寄駅から高速バスに乗り込んで神戸へと向かいます。

それでは、行って参ります。

(※活動先での記事更新はありませんのでご了承ください。)

| 18年12月/ドイツ | 22:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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(一日目)ドイツに向けて出発

◆2018年12月28日 益田→関西空港→フランクフルト



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世間より一日早く仕事納めを迎えたこの日。翌日の関西空港からのフライトに備えて、この日の晩に自宅のある益田から高速バスで神戸三宮へと向かいました。津和野・益田・浜田⇔神戸三宮・大阪梅田を結ぶ夜行便は石見交通と阪神バスが共同運行していますが、この日の担当は「当たり」の阪神バス。何故阪神バスが当たりなのかというと、自席と通路との間をカーテンで仕切ることができて個人空間が確保できることに加え、座席の座り心地も阪神バスが上回りより快適なのです。この日は益田と浜田でまとまった乗車がありおよそ7割ほどの乗車率だったでしょうか。神戸三宮で下車して関西空港行リムジンバス乗り場に向かうと6時前という早朝にも関わらず既に長蛇の列ができていました。神戸三宮→関西空港も引き続き阪神バスの担当便で当然ながら車内は満席。乗り切れない利用客もいました。1時間15分ほどの乗車の後、28日の朝7時前には既に関西空港に到着しました。




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私が搭乗する飛行機の出発時刻は午前10時40分なのでまだ4時間以上の待ち時間があります。これだけ余裕をもって空港に来たのは、時間の限られた夜行高速バスを前夜に利用したためにこの時間に着かざるを得なかったという理由もありますが、出国手続きや保安検査場通過に要する時間を見越しての対応でした。ただでさえ年末の出国繁忙期ですから混雑することは必至であることに加え、自身久しぶりの海外渡航ですから戸惑うことも多かろうと思ったのです。そして何よりも出発前の空港でのひとときを心躍らせながらしみじみと味わい尽くしたいとの思いもありました。それにしても十分過ぎるほどの余裕がある訳ですが、まずはターミナル内にあるネットカフェのシャワールームを利用して汗を流し着替えをして身支度を整えましたがこれだけでも約1時間かかりました。そしていよいよルフトハンザドイツ航空の出発カウンターでチェックイン手続きを行います。今回はビジネスクラス利用なのですが、ファースト・ビジネス・エコノミーでカウンターも分かれており、順番待ちができているエコノミーを横目に優雅にチェックインを済ませます。関西空港の午前中は東アジアや東南アジア方面への便が続く混雑時間帯で手荷物検査場はかなりの行列ができていましたが、ここでもビジネスクラスの優先特権が炸裂し待つことなく優先レーンにてスムーズに通過できました。




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出国審査も無事に通過して本館からウィングシャトルに乗って飛行機が駐機するウィングエリアへ移動します。この時点でもまだ出発まで2時間ほどあります。しかし私にとっては暇な時間などまったくありません。マレーシア航空、キャセイパシフィック航空、タイ国際航空、ガルーダ・インドネシア航空、エア・プサン、シンガポール航空等々、普段はあまり見かけない航空会社の機体が整然と駐機する光景を見ているだけでも垂涎ものです。そうこうしているうちに私が搭乗するルフトハンザのフランクフルトからの便が到着し、それを見届けたところで搭乗ゲート目の前にある「飛鳥ラウンジ」を利用します。こちらはルフトハンザ航空、ユナイテッド航空、四川航空、フィンエアー、マレーシア航空、香港航空、ベトジェットエアのビジネスクラス以上の搭乗者と上級会員が利用可能で、私もチェックイン時にインビテーションカードを貰っていました。こういうラウンジを利用するのは初めてなのですが、ラウンジ内にはビュッフェ形式で軽食やソフトドリンクやアルコール類が提供されており好きなだけ利用できるほか、各国の雑誌や新聞も揃っています。このようなサービスを受けながら、ソファに座って出発前のひと時を快適に過ごすといったところでしょうか。離陸後に機内食の提供もあるので軽食は控えめとし、主に携帯端末やデジカメの充電を兼ねてラウンジを利用しましたが、ゆったりしていて居心地は抜群。ガラス張りの窓側では駐機している飛行機を眺められるのも良いですね。



| 18年12月/ドイツ | 15:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ルフトハンザ・ドイツ航空でフランクフルトへ

◆2018年12月28日 益田→関西空港→フランクフルト


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10時を回りいよいよ搭乗が始まります。運用につくのはルフトハンザ・ドイツ航空のB747-400(機体番号:D-ABVY)。日本国内の航空会社では既に退役しておりなかなかお目にかかれないB747です。20年以上前に一度だけANAかJALのB747に搭乗したことがあるような気がするのですがやや記憶が曖昧で、そういう意味では実質初めての搭乗となります。欧州方面へ飛行機で向かうのも人生初、ルフトハンザ・ドイツ航空利用も人生初、ビジネスクラスの利用も人生初と初物尽くしです。

特に印象的だったのは搭乗口からボーディングブリッジを通って機内に入るまでの一連の流れです。海外の航空会社とはいえ搭乗を待つ客層を見ると7~8割ほどは日本人。ターミナル内は日本語が通じ日本語の表記が溢れ見慣れたコンビニや飲食店が並び当然ながらそこはまだ「日本」でした。ところが日本人地上スタッフの「いってらっしゃませ」の言葉に送られてボーディングブリッジを渡って機内へと入った瞬間、強烈に「異国」を感じたのです。出迎えてくれたのはドイツ人の客室乗務員。私を案内するべく英語で座席番号を尋ねてきたのですが、とっさのことで言葉を返すことができず適当に「hello~」とかいって流してしまいました。座席周りの案内表記も放送も多くがドイツ語か英語。私はこれからまさに異国に行くのだと実感した印象的な出来事でした。




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私の席は2階アッパーデッキ窓側の「86K」。2+2のシートはアッパーデッキ全体でも22席しかありません。足を伸ばして寛げるほど前の座席との間隔も十分で、隣席にも別の客が座ったのですがシート自体がやや窓側を向いているので隣も気になりません。座席はリクライニング可能でレッグレスト、アームレスト、ネックレスト、シートヒーターがつきアームレスト上の操作ボタンで調節が可能です。シートは機内での睡眠も見据えているため180度フルフラットになり枕と毛布とシート上に敷くマットがついています。このほか、足元の小物入れにはミネラルウォーターとポーチ(アイマスク、はみがきセット、耳栓、リップクリーム、ハンドクリーム、ルームソックス入)が備わっています。

自席につき離陸までの間でウェルカムドリンクとしてシャンパンが運ばれてきました。アッパーデッキは主に男女各1名のドイツ人客室乗務員が専属でサービスしてくれるようで、彼らの働きぶりを見ながら離陸の時を待ちます。この日の関西空港は小雪の舞うほどの寒さでしたが、どんよりとした曇り空の中でルフトハンザ・ドイツ航空LH741便はフランクフルトに向けて離陸。富山市や能登半島上空を通過して日本海に抜けると暫くは日本近海を北上しハバロフスクあたりからユーラシア大陸上空へと進入しました。

離陸から約二時間後には機内食「昼食」のサービス開始。食前にはドイツ産の白ワインとナッツ。メニューは和食・洋食から洋食を選択。さらにその中から複数ある主菜やデザートの中からひとつを選んで客室乗務員に伝えねばなりません。一応日本語表記のメニュー表はあるのですが客室乗務員はドイツ語か英語しか分からないため片言の英語で伝える必要があります。日本語表記に対応する英語表記のメニュー表記を指さして「This one,please」といえばだいたい伝わりました。

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~昼食メニュー~
【オードブル】 鴨胸肉の燻製、鴨のリエット、ヘーゼルナッツ、ウォルドーフサラダ、パン
【サラダ】    フレッシュガーデンサラダ
【主菜】     牛肉の煮込み、トリュフ入り赤ワインソース、マッシュポテト
【デザート】   チョコレートモカタルト、ホイップクリーム、カスタードソース、ピーカンナッツ

分量的にはちょうどよかったですが味付けはしっかりしたものが多く、ドレッシングやソースなども濃厚な印象でした。主菜の牛肉も脂身のない肉で日本で提供される肉とは違うしっかりとした食感でした。濃い味の方がワインとの相性がよいことに加え、例えば残ったソースをパンにつけて食べるといった場合でも濃い味付けの方が都合が良いのでしょう。また、使われている食器類やナイフ・フォークはどれもずっしりと重い本格的なもので、使い捨てのプラスチック製品を使わないあたりも拘りを感じました。

ところで、昼食提供時にはちょっとしたハプニングがありました。食前に提供された水をひじ掛け近くのスペースに置いていたのですが、ひじ掛け下のスペースからテーブルを引き抜く際に私の不注意で飲み物をこぼしてしまい、しかもそれが隣に座っていた客の膝元にこぼれるという最悪の展開。こぼした瞬間は一気に血の気が引きましたね。幸いにも隣に座っていたのは一人旅らしき日本人男性で、丁重に謝罪するとともにクリーニング代として幾らかを手渡そうとしたのですが、「大丈夫ですから。」ということで何事もなく幕引きとなりました。一応事なきを得ましたが、これがもし相手が高価な洋服を着たプライドの高そうな日本人女性だったら、訴訟により慰謝料を要求してくる外国人だったら、飲み物が水でなくオレンジジュースだったら、熱い飲み物で相手が火傷していたら…等々を想定しその後の展開を想像するとぞっとしました。今回ばかりは心の広い相手とこぼしたものに救われた気がします。



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食事を終えて外を眺めると雪と氷で白くなったシベリアの大平原が広がっていました。ビジネスクラスの各シートには個人モニターが備わっており、その中のメニューの一つとしてフライトマップがあり当機が今どのあたりを飛行しているのかが分かるのですが、それによればロシアのゼヤ上空を飛行中とのこと。まさしくシベリア横断の航路ですが、河川や湖沼まで結氷しているのが上空からでもよく分かり、人間を寄せ付けない厳しい気候の凍てついた荒野が延々と続いています。

昼食後は機内の照明も消灯となり暫しの就寝となりましたが、乾燥した機内で周りに人がいる落ち着かない環境の中ですのでぐっすり熟睡とまではいきませんでした。とはいえ、フランクフルト到着は現地時間で14:50ですから機内では寝すぎない方が体内時計の調整がしやすくなるという事情もあり、機内での就寝は3時間程度に留めました。起床した時点でフランクフルトまで残り四時間半というところ。ナディムやカラ海というシベリアのど真ん中あたりを通過中です。変わり映えのない単調な眺望は退屈で面白みがなく、個人モニターのプログラムでクリケットの試合を見たりモモクロの音楽を聞いたり静岡茶の特集を見たりして過ごしました。

二回目の機内食「夕食」も洋食を選択。ここでも相変わらずドイツ産の白ワインを発注しました。

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~夕食メニュー~
【オードブル】シーフードアンサンブルのセビーチェ、オリーブ、粗挽き胡椒、ハーブオイル
【主菜】    鶏肉の赤ワイン煮、タイム風味のローストポテト
【デザート】  エスプレッソプディング、マロンソース添え




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食事を終えた頃に再び眼下を眺めるとシベリアの白い大地が漸く途絶え、バルト海上空を通過中でした。海上を行き交う貨物船を見ると漸く人間の生活圏に戻ってきたのだなと実感すると同時に、欧州上陸が間近に迫っていると思うと気持ちが高揚してきました。機体は徐々に高度を下げていき、ロストク付近よりドイツ領空に進入するとベルリン上空を通過してフランクフルトへ向けて降下を続けます。上空から眺めるドイツは山地が少なく広大な平原が広がり、その中に集落が点在するのとあちこちに風力発電の風車が建っているのが印象的でした。ただ冬のドイツは終始厚い灰色の雲がかかっているため眼下を眺めることができたのはドイツ北部通過中の僅かな時間のみで、特に着陸時は空港直前まで雲の中を往くほどかなり低い位置にまで雲がかかっていました。そして、約12時間のフライトを経てフランクフルト空港に無事に着陸。ルフトハンザの機体が大量に駐機する光景を見て、いよいよドイツに上陸するのだと酷く興奮してしまいました。

| 18年12月/ドイツ | 14:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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フランクフルト中央駅へ~いよいよ異国に放り出される

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空港内での入国審査や税関審査、荷物の受け取りを済ませて無事にドイツ入国となりました。機内での移動の時点ではまだ周りに日本人が沢山いて、接する外国人も日本人客慣れした親切な客室乗務員だった訳ですが、いよいよこの先は「異国」での一人旅が幕を開けるのだと思うと不安と緊張感が一気に押し寄せてきました。





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まずは空港からフランクフルト市街へ移動しなければならないのですが、最初の関門は「電車に乗ること」です。市街地到着後は引き続き街中を探訪するため、フランクフルト中心部の鉄道・バス・トラムが乗り放題になる一日乗車券を券売機で買う必要があるのですが、当然ながら日本語表記はありません。さらにドイツ鉄道は自動改札がなかったり、乗り降りの際はボタンを押してドアを開閉したり、そもそも何番線の何処行の電車に乗れば分からなかったりと戸惑いもしたのですが、『地球の歩き方』での事前学習と共にスマホを駆使して何とかフランクフルト中央駅に到着しました。日本と違い、到着時の案内放送や発車前のメロディーもなく時間になれば何の前触れもなくスーッと発車していきます。余計な音がない中で淡々と発着が繰り返される感じでしょうか。




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ドイツの鉄道は各都市近郊を走るSバーン、市街地中心部を網羅するUバーン、都市間を結ぶICEやICが発着する長距離列車とあるのですが、Sバーンでフランクフルト中央駅の地下ホームに到着しそこから地上階へと上がったのですが、地上階の長距離列車発着ホームを目の当たりにした時の感動は言葉に言い表せないものでした。頭端式のホームには長大編成の列車がひっきりなしに発着し、大きな荷物を抱えた利用客が途切れることなく行き交います。出発案内板を見るとチューリッヒ、コブレンツ、エッセン、ケルン、マンハイム、ベルリン、ハノーファーと旅情をそそられる都市名が並びます。長大な乗降場を備えたホームは全部で24番線まであり、一部採光可能な蒲鉾型の大屋根で覆われた駅は薄暗く、日本ではまず見られない独特の風情があり本当に素晴らしい雰囲気でした。

| 18年12月/ドイツ | 17:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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