ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

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なぜ沖縄なのか

3月上旬の事前研修が始まるまでの1ヶ月間、自由に使える時間が出来た。さて何処へ行こうかと考えてきた訳だが、相も変わらず「ここにも行きたいあそこにも行きたい」という欲が噴出した。結論としては期間を二つに分け、沖縄と北海道を旅することにした。







なぜ沖縄なのか。





まず海外への興味は非常に弱いもので、当初から候補には入らなかった。




行き先を国内に限定し、



① ある程度長期間の休暇がなければ行けないようなところ



② 今まで行ったことがないところ


という条件を踏まえて構想を練るわけだが、まず頭に浮かんだのが沖縄だ。



沖縄は、過去に二度ほど行ったことがある。初めて訪れたのは中学2年の修学旅行のときだった。中2の修学旅行が沖縄なんて楽しくないはずがない。首里城や琉球村での観光、ひめゆりの平和学習、ホテルでのあんなことやこんなこと、美人バスガイドに惚れてどうしようもなくなったなど、非常によく覚えている。2度目は高校2年のときで、家族で年末年始を沖縄で過ごした。慶良間諸島でのダイビングが印象に残っている。ちなみに私の地元では、高校の修学旅行というのが存在しない学校が多い(地元の異なる人間にこの話をするとたいそう驚かれる)。交通の便が悪い地域なので大人数で一斉に出かけるのが難しいのが要因なのだそうだ。学年全体でわずか35人だった中2の修学旅行のときでさえ、わざわざバスで福岡まで行ってからの空路なのだから大変である。


つまるところ、沖縄訪問は高2以来。およそ14年ぶりになる。2009年の日本一周のときも、沖縄だけはルートから外した。当然のことながら一人旅も初めてで、さすがに14年も空くと街の様子など現地の記憶が薄らいでいる部分も多く、実質初めて訪れる場所といっても良いかもしれない。今回の旅では離島にわたることも予定しているが、沖縄の離島旅となるとまったく初めての経験となる(慶良間はダイビングのみで上陸していない)。




しかし、沖縄への旅それ自体は比較的容易である。これ程までの長期休暇がなくても沖縄を楽しむことは十分に可能なのだ。それでも沖縄にこだわるのは何故か。






それは今まで利用したことがない手段、なおかつ仕事をしながらでは利用しにくい手段で沖縄に上陸してみたいという思いがあったからだ。




すなわち東京-沖縄航路を使い、フェリーで沖縄上陸を果たすことだ。



旅先でのもろもろの活動も勿論楽しみだが、沖縄行を決めた最大の理由を問われれば、それはマルエーフェリーの東京-沖縄航路への乗船に尽きる。


運行本数は月に5~6便。1,740kmにも及ぶ日本一の長距離航路で、目的地到着までにはおよそ3日もかかる。これではたとえ3連休であっても乗船はほぼ不可能で、GWや夏休みであっても出航日とうまく合わなければ厳しい。時間のある今をなくして、『飛龍21』に乗船する絶好の機会なのだ。東京-沖縄航路へのこだわりの強さを示す所為のひとつとして紹介するが、私は船の出航日を見据えた上で自らの退職日を決定している。2月前半の2航海をこなすと月末まで船がドック入りするそうで、しばらく運行がないのだ。だからドック入り前の最終出航日に乗船できるよう、それに間に合うように退職日を設定したという経緯もあり、とにかくこれだけは外せないのである。


各種割引が適用されればフェリーの半分の価格で利用でき、わずか3時間で結ぶ飛行機が頻繁に行き交うこの時代にあって、片道26,000円も支払い3日もかけて沖縄に行くなんて、まさに放浪旅人の道楽の極みである。傍から見ればくだらないのかもしれないが、そういう細部に拘ることが趣味人の流儀である。
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| 13年2月/沖縄 | 22:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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沖縄が呼んでいる

非常に慌しい中どうにか荷造りを完了させ、本日より沖縄へ出発する。


これだけ長い期間旅に出るのは本当に久しぶりなので、一体どんな旅になるのやらと思う反面、昨日までの生活と比べて余りにもがらっと変わるものだからイマイチ実感が湧かない。でも向かう先は遥か南方の沖縄。有明ふ頭で長距離フェリーと対峙すれば、否が応でも旅情が沸いてくるだろう。


現地到着は3日後ということで、実際の活動はもう数日先になる訳だが、大海原を行き徐々に南国へと近づいていく旅情を噛み締めたい。


今回も"速報版"的な感じで旅先での活動の様子をブログで適宜更新していく予定である。文章中心の更新にするつもりだが、余力があれば旅先での画像を交えて紹介していきたい。わざわざ時間と金のかかる船で沖縄に行くなんてどうかしてんじゃねーかという奇異な眼差しを向けていただきながら、旅の行く末をお楽しみ下さい。

| 13年2月/沖縄 | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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有明フェリーふ頭

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地下鉄東西線 門前仲町駅より都バスを乗り継ぎ、ビッグサイト手前の『フェリーふ頭』バス停にて下車。徒歩五分ほどで東京有明フェリーふ頭に到着。

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バス停から歩いていくと、突如目の前にマルエーフェリーの船体ロゴが現れた。迫力満点の旅のスタートだ。

| 13年2月/沖縄 | 16:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東京ー沖縄航路『飛龍21』~乗船

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沖縄への航路は江東区の有明からはじまる。普段生活している分には有明のフェリーふ頭に来ることなどまずないと言っていいだろう。しかしその場所は台場や東京ビッグサイトといった誰もが一度は訪れたことがある場所至近の距離だ。普段目に留まらない場所から、沖縄航路はひっそりと出発するのだ。



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ただ、有明ふ頭自体は非常に忙しい。大型コンテナを牽引するトレーラーが頻繁に往来し、港湾荷役の労働者や関連車両が動き回る様を見ているだけで、旅立ちの旅情が掻き立てられる。そんな中、東京-沖縄航路の受付所は実にいい味を出している。フェリーターミナルなどという言葉は似つかわしくない。此処はプレハブ小屋の「船客待合所」である。



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出航40分ほど前に到着したのだが、既に数十人の乗客が待合所で待機していた。皆さん大きな荷物を抱えていて、南国の濃い顔つきの方も多数いる。ここにいるだけで既に沖縄の風を感じてしまう。



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乗船に先立って、乗船申込書に必要事項を記入して窓口に提出する。私は1ヶ月ほど前に電話で予約しておいたのだが、乗船券などが自宅に郵送されてくる訳ではなく、予約番号のみを電話口で告げられる。乗船当日に窓口で予約番号を告げ、申込書と照合して運賃を支払う段取りだ。ちなみに運賃は最低等級の2等で\25,000-。最上級の特等では\48,500-もする。車を輸送するとなれば20万前後は必要となるなかなか高額な移動である。


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17時の出航に先立って、16時半には乗船が始まる。待合所のすぐ目の前にフェリーが停泊しているので、徒歩で船の真下まで行き階段を登って乗船する。待合所から船まではカラーコーンとバーで通路が作られ、船客はそこを通るのだが、チケットを持たない一般客が紛れて乗船できなくもない。だから下船時には降り口で乗船券が回収される。紛失したり甲板で飛ばされて失くしたりすると新たに運賃の支払いを求められるので注意しなくてはならない。

| 13年2月/沖縄 | 17:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東京ー沖縄航路『飛龍21』~出港

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寝室に荷物を置き、早速甲板に出て出港の時を噛み締める。旅立ち前のひとときというのは旅人にとって非常に重要で、これからはじまる旅物語に大いに思いをめぐらす至極の時間なのだ。フェリーを利用したことは何度もあるが、3日間も船に乗り続けるなんて勿論初めてで、一体どんな旅になるのか楽しみで仕方がなく、気持ちの高揚を抑えることが出来なかった。




2月7日(木)17;00


クルーズフェリー『飛龍21』は東京有明ふ頭を出港する。沖縄那覇新港までおよそ3日間にわたる航海のはじまりである。

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出港初っ端にして、早速大きな見せ場がある。船は陸側に船首を向けて停泊しているため、湾内で方向転換せねばならないのだが、その一部始終が実に感動的なのだ。有明ふ頭は区画整理された臨海埋立地にあり、四国や九州方面行きの船も泊まっているのだが、飛龍21の停泊位置はちょうど埠頭の角にあたり、船首が陸に突っ込むような形で停泊している。ここから船を180度旋回させて外洋側に船首を向けるのだが、ちょうどフジテレビ社屋やパレットタウンの観覧車、台場や豊洲の高層マンション群、そして複雑に交わる道路網といった東京の風景を背にして非常にゆっくりと10分くらいかけて回るのが実に迫力満点なのだ。東京都心の風景が船尾に向いたと同時に、汽笛一斉出発進行。徐々に速度を上げて外洋へと向かっていく。





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続いての見どころは、東京ゲートブリッジの通過だ。まるで2匹の恐竜が向かい合っているような形をしていて、薄暮の空の下ライトアップされている。その橋の上を羽田へ向かう飛行機が低空で通過していく姿は都市的・現代的である。しかしそれ以上に感じたのは橋を通り抜けた瞬間のある変化だ。橋を越えたと同時に急に風が強くなり、波が荒くなった。かろうじて明るさがあった空も一気に暗くなり、空気が冷たくなっていく。甲板に出ていた大勢の乗客も客室に戻り、いつの間にか自分だけになっていた。さぁいよいよ本格的な旅立ちである。その想いを新たにした。


| 13年2月/沖縄 | 17:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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