ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

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静岡 川根 桜の旅路①(2011.4.7)

2011年4月7日に、大井川鉄道乗車と桜見物をメインとした、静岡 川根方面への日帰り旅(厳密には0泊2日)を決行した。

実は私は2008年春に今回と同様の旅をしている。大井川鉄道を走るSLと、桜の花びらの舞い散る光景に感動し、写真もたくさん撮ったのだが、画像の入ったPCが故障してしまい、全データ消失という最凶最悪の経験をしてしまう。そのリベンジを果たすべく、もう一度あの美しい風景を撮っておこうということで計画された旅なのである。

旅の計画に当たって問題となるのが、桜の開花時期と天気。

やはり満開を過ぎて『散り始め』くらいの頃がベストだから、その時期に合わせて訪れたい。私の勤めている会社は1ヶ月ほど前に休暇申請を出さなくてはならないので、『ウェザーニューズ』社の開花予想とにらめっこしながら申請をし、4月7日&4月9日~4月11日の4日間の休みを確保した。これだけ休みが取れれば少しくらい雨が降っても平気だろうと思っていた。

結果的には桜が散り始めるベストな時期にあたったのだが、3月11日の「東日本大震災」の発生によって、後半の3連休は被災地でのボランティア参加へと予定を変更し、4月7日の日帰りで川根への旅を決行することになった次第である




出発は4月6日の夜。

仕事が終わり一旦帰宅して旅の支度をし、地下鉄東西線と丸の内線で新宿へ向かう。出発時刻より1時間近く早着してしまったので、歌舞伎町近辺をうろうろして時間を潰す。

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新宿駅新南口BT(22:20)⇒<駿府ライナー29号>⇒静岡駅前(1:33)


新宿駅新南口のJR高速バスターミナルから<駿府ライナー29号>に乗車。「駿府ライナー(新静岡新宿線)」は、JRバス関東としずてつジャストラインによる共同運行で、1日15往復運転されている。29号は静岡行きの最終便となる。

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平日の夜遅くの便ということもあって乗客はわずか4名!!私以外は東京で仕事をして静岡へ戻るビジネス客だった。ちなみに、新宿駅南口にあったJR高速バスターミナルは、5月頃に代々木駅すぐそばの地点へ移転してしまい、この時の利用が最後となった。利用者にとっては南口直結の非常に便利なBTだったのだが、待合室やバスのりばがとにかく狭く、大型バスの出入りも大変そうだったからしょうがないのかもしれない。

バス発車後、ほとんどの乗客は就寝モード。私もはじめは読書をしていたが、すぐに眠くなってしまった。カーテンや消灯はないので寝づらいが、窓の外に流れゆく街の夜景、バスの程よい揺れ、そして無音静寂の車内が妙に心地よい。

とってもスローペースな運転で東名を進み、足柄SAで休憩したあとは何故か一気にスピードUP★静岡行きの場合、東名清水ICで降り、国道1号線や東名高速よりも北側にある清水と静岡を結ぶ主要県道(通称:北街道)沿いのバス停にこまめに停車していく。主要バス停の近くには駐車場があり、パーク&ライドによる利用が可能なように整備されている。予想通り、途中のバス停で私以外の3人は降車。終着・静岡駅前で降りたのは私だけだった。スピードUPしただけあって、到着は30分早着の1:00頃。

すでに終電時刻も過ぎ、駅入口にはシャッターが下りていた。静岡駅南口すぐのところにネットカフェがあり、ここで夜明けまで滞在することにした。
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| 11年4月/静岡 川根桜旅 | 22:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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静岡 川根 桜の旅路②(2011.4.7)

ネットカフェで一夜を明かし、いよいよ川根への桜の旅が始まる。

まずは静岡駅から東海道線で金谷へ向かう。金谷からは今回の主題のひとつである大井川鉄道へ乗り換える。大井川鉄道の大井川本線は、島田市の金谷駅と川根本町の千頭駅を結ぶ地方私鉄だ。SLのほか、元京阪・南海・名鉄の車両も活躍しており、また赴きある駅舎も数多く、大変魅力的なローカル線である。桜、新緑・茶畑・紅葉、そして大井川など、四季折々の情景が楽しめるのも特筆に値する。

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今回の旅はある程度の目星はつけているものの細やかな旅程は組まず、列車旅そのものを楽しみながら魅力ある風景を探しては下車するというつもりでいた。なので、金谷駅では金谷~千頭が乗り放題となる『大井川自由きっぷ』を購入。

驚くことに、大井川本線には乗り降り自由の「一日乗車券」というものが存在しない。この『大井川自由きっぷ』はなぜか有効期間が2日間で、大人3,620円もとられてしまう。今回の私のような日帰りトラベラーには少々不便である。また多くの客は金谷駅まで戻って東海道線に乗り換えて帰路につくはずだが、金谷駅を出札する時点できっぷは回収されてしまう。又貸し・転売防止の措置だろうが、記念の切符が手元に残らないのは何とも寂しい。


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金谷(6:58)⇒千頭(8:10)

まず、金谷6:58発に乗ってとりあえず千頭まで行ってみることにする。桜の開花状況や沿線のスポットを探るためだ。オレンジ色の元近鉄特急車両に乗り込み、川根への旅が始まる。

この日は平日の木曜日。

朝の通勤・通学時間帯と重なったこともあり、高校生がどんどん増えていく。彼らの日常の中に、大井川鉄道は深く根付いているようだ。生徒はみな駿河徳山駅で下車していった。駅から少しのところに静岡県立川根高校がある。駿河徳山駅は2007年に川根を訪問した際にも訪れた。赴きある駅舎と桜の舞う風景が実にすばらしいところだったと記憶している。ここは絶対に外せない撮影スポットだ。

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とりあえず終点の千頭までやってきた。

ここから先はさらに山奥を走るアプト式の「井川線」があるが、新たに切符を購入せねばならないうえ、そもそも日帰りの旅程では無理がある。次の列車出発時刻まで1時間ほどあるので、駅周辺を散策する。

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駅前には土産物屋や飲食店が軒を連ねるが、さすがにどこも営業前だ。地元のおじちゃんおばちゃんたちがのんびりと開店準備を進めていた。井川線の踏切を渡ると道の駅『奥大井音戯の里』があるが、もちろんここも営業前である。柵越しに見る広い千頭駅構内には、静態保存されている車両がいくつもあった。

こんな感じでダラダラと散策も終了。駅舎のベンチに座って今後の行動を考えることにした。

| 11年4月/静岡 川根桜旅 | 22:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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静岡 川根 桜の旅路③(2011.4.7)

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千頭(9:29)⇒家山(10:09)


まずは、旧川根町の家山駅へ向かうことにした。ちょうど、金谷側からSL列車が到着するタイミングで、SLと桜の構図を狙う。

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家山駅周辺は『桜まつり』が開かれており、多くの見物客で賑わっている。特に多い側の支流である家山川沿いの河川敷は「桜のトンネル」となっている。

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心配だった開花状況だが、沿線の桜を一通り見た感じでは木々によってかなりバラつきがある様子だった。中には2~3分咲くらいのところもあったが、ここ家山の桜は大満開★しかもわずかに散り始めているという最高の頃合だった。

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こちらは大井川と線路にはさまれた小高い河川敷。風が吹くたびにひらひらと桜の花びらが舞い散る。美しく、切なく、儚い。



家山(12:04)⇒駿河徳山(12:33)


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家山を後にして駿河徳山へと向かう。

駿河徳山駅は駅舎とホーム全体が桜で包まれており、その風情は言葉を失うほどに美しい。13:01発の『SLかわね路号』(千頭行)を狙って撮影ポイントへ向かう。駅のすぐ近くにある千頭方の踏み切り付近まで5分ほど歩く。駅から線路を跨げばすぐにたどり着ける距離なのだが、「線路横断禁止」の立て札もあり、ここはもちろん正規ルート遵守。スポットに着くと、地元の老人が普通に線路を渡っていた・・・。まあそういうものだろう。前回訪れたときも、同じポイントで撮影を試みた。今回はそのリベンジを果たすべく、まだかまだかとSLの到着を待つ。

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前はもう少しホームを後ろに停車していて、SLとホームと駅舎と桜が全部入る構図だったのだが、今回はあまり満足のいくものが取れなかった。SLの停車地点が前すぎて桜とホームが隠れてしまった。おまけに背景の山々の一部がハゲ山化しているというのもいただけない。少し残念な結果になってしまったが、この駅に降り立ち、身を置くということだけ十分に意味がある。ここに吹く風は、ここに居なければ味わうことが出来ない。

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ちなみに、4月7日の時点ではSLは駿河徳山駅に停車していたが、最近のダイヤ改正によって駿河徳山駅は通過となったようだ。つまり始発終着地を除けば途中の停車駅は家山のみとなる。個人的には駿河徳山の桜は家山以上だと思っているので、少々残念だ。先を急ぐ列車ではないのだから、小まめに停車して列車旅の雰囲気を味わってもらうほうがいいように思う。

| 11年4月/静岡 川根桜旅 | 11:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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静岡 川根 桜の旅路④(2011.4.7)

駿河徳山(14:02)⇒千頭(14:13)

千頭(14:58)⇒<SLかわね路号>⇒金谷(16:25)


前回訪問時は地名駅に降り立ち、猛烈に古く奥ゆかしい駅舎、日本一短いトンネル(自称)、茶畑とSLとをからめた撮影などもしたのだが、時間が限られているために今回は断念・・・。再び千頭まで移動し、『SLかわね路号』に乗車することにした。

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これまで散々撮影してきたSLだが、実際に乗車するのは今回が始めてである。千頭に到着すると発車まで40分近くあるものの、すでにSLが待機していた。私は一旦改札を出て座席指定の急行券を購入。金谷行きの便は機関車がさかさまで、お尻を向けて走行することになる。不格好だが、これはこれでいいかもしれない。


なんと、私の座席は『1号車1番D席』!!

機関車に一番近い先頭の座席である。

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発車まで時間があるのでしばしの撮影タイム。とにかく歴史を感じさせる客車内。別の時代に居るような感覚になる。中でも強烈なのは手洗い場だ。「この水は飲めません」とあるが、飲むのはもちろん、手を洗うのすらためらうほどだ。

千頭から乗車する客は少ない。乗車率は全体の1割ほどだ。やはり、さくら祭りで賑わう家山からの乗車が多いのかと思いきや、家山からの乗客を合わせても乗車率は3~4割程度。当然4人BOX座席の私のところにも誰も来なかった。一番先頭ということもあって、力強く進む機関車の走行音、甲高く響く汽笛の音、そして煙の匂いなどがダイレクトに伝わってきた。こうしてSLはあっという間に金谷駅に到着。

大井川鉄道の旅も終焉を迎える。

静岡駅前(18:00)⇒<駿府ライナー28号>⇒新宿新南口BT(21:12)

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静岡駅まで在来線で移動して再び『駿府ライナー』に乗車。

定刻どおり、無事に新宿駅へ到着した。

| 11年4月/静岡 川根桜旅 | 15:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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