ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

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埼玉 北川辺 日帰りツーリング(2010.8.6 fri.)

年の夏はまとまった休みがとれそうにない状況・・・。でもせっかくの夏だからわずかな休みを利用して旅に出たい!!ということで、久しぶりに50ccスクーターでツーリングに出かけました。

日帰りできるところ&50ccスクーターで無理なく行けるところという条件があるため、どうしても行動範囲は限られてくるわけですが、今回はかつて私が暮らしていた埼玉県北部の北川辺町を巡ることを思いつき、道の駅
『きたかわべ』をとりあえずの目的地に設定しました。


2010年8月6日(金)  天候:晴れ  出発:AM7:30
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自宅を出発し、県道1号線を松戸方面へと進む。朝の通勤時間帯とも重なり、非常に交通量の多い中を車をすり抜けながら進んでいく。


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【千葉県松戸市 国道298号線葛飾大橋】

松戸市に入るとすぐ県道1号線とおさらばして、国道298号線に入るとやがて葛飾大橋を渡る。千葉県松戸市からこの橋の上だけは東京都葛飾区となり、橋を渡るとすぐに埼玉県に入る。

R298は東京外環道の高架下を利用して道路が作られているため、高速への流入車と高速からの流出車、混雑する都心を回避する通勤者や大型車など交通量は多い。かなりペースが速いため50ccの私としては恐ろしいところだが、路肩が広くとられているのでそこまで神経を使う必要もない。三郷⇒八潮⇒川口と快調に進み、川口市の道の駅『川口・あんぎょう』で小休憩★

R298に別れを告げ、今度は東北自動車道に沿って走る国道122号線へ。埼玉県を縦断し、群馬・栃木方面まで続くこの国道は、最終的には日光まで繋がっている。埼玉方起点から進めば高速に沿って走る交通量の多い道だけど、埼玉北部に進むにつれて田園風景の中を走るようになり、館林・太田・桐生といった群馬県の都市を通り抜ければ、渡良瀬渓谷鉄道に沿って走るのどかな風景となる。ひとつの国道でも地域によってその表情は大きく異なるのだ。

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【埼玉県さいたま市 激闘の記憶 埼玉スタジアム2002】

さいたま市・浦和に入ると、『さいたまスタジアム2002』が見えてくる。無駄に立ち寄ってみることにした。スタジアム周辺は田園風景が目立つものの、それでもあちこちで道路工事が行われている。さらにスタジアム最寄り駅の浦和美園駅を中心として新しい「街」が出来つつあり、高層マンションや大型量販店が立ち並び、今後の街の発展を予感させる。

ところで、私は『埼玉スタジアム2002』というネーミングが妙に気に入っている★当然ながら、「2002」というのはワールドカップ日韓大会が開催された年であり、埼玉スタジアムは日本代表の初戦「日本×ベルギー」が行われた場所である。あの時の興奮と歓喜は、今でもよく覚えている。いくら歳月が過ぎても「2002」という数字は永遠に変わらない。年月がたてばたつほど、そのネーミングの価値が大きくなっていき、やがてそれは歴史となって次の世代に語り継がれていく。ここを本拠地とする浦和レッズのサポーター達は、チームと共にかつてW杯の会場として日本が戦跡を残したこのスタジアムに誇りを持ち続けるはずである。


埼スタで予想以上に時間を食ってしまい、ハイペースでで国道122号線を北上。次に目指すのは埼玉県上尾市。

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【埼玉県上尾市 かつて暮らしていた上尾市内のアパート】

たった1年間だが、私はこの街に暮らしたことがある。今でも不思議なのだけど、当時の私は電車を3本乗り継いで、大学まで1時間30分以上かかる上尾市をわざわざ居住の地とした。何故ここを選んだのか自分でもよく分からないのだけど、通学時間の長さがきつくて上尾での生活は1年で終わってしまった。当時の住まいは、国道17号線沿いにあるために昼夜を問わず騒音が激しかった。

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【埼玉県上尾市 初めてアルバイトをしたファミマ】

アパートのすぐ目の前にあるファミマ。人生で初めてのアルバイトを経験した店でもある。大学に通いながら、週3日くらいで働いていて、そのうち1日は夜勤だった。今振り返ると「よくやってたな」と自分でも感心してしまう。

上尾市内のなつかしの地めぐりをした後、その次の生活の地となった埼玉県北川辺町を目指す。北川辺町は埼玉県の最北東部に位置する。上尾から県道87号線で蓮田、国道122号線を北上して菖蒲町、さらに県道3号線を北上して栗橋まで到達。国道4号線で利根川橋を渡り、茨城県古河市を経由して埼玉県北川辺町に入る。基本的には利根川が県境線になっていて北が群馬県、南が埼玉県なのだけど、この北川辺は唯一利根川よりも北に位置する。

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【埼玉県北埼玉郡北川辺町 すくすく育つ北川辺米】

北川辺は農業の盛んな町である。水の得やすい土地柄、町全体には広大な水田が広がっている。北川辺産の米や「木かん坊」の名で出荷されているトマトは、首都圏のスーパーでもよく目にする。

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【埼玉県北埼玉郡北川辺町 青空の下の一本道】

北川辺での住まいは新築で入居し、ここでは2年間お世話になった。イメージとしてはいわゆる「都市の生活」ではなく、大規模な商店街や賑わう駅前・駅ナカといった人の集まる場所はなく、アパートの目の前には長閑な水田の風景が広がる。水田と水田の間には農道が整備されており、写真の「柏戸農道」も当時は生活道路として普通に利用していた。

ちなみにこのあたりは埼玉・栃木・群馬・茨城の4県の県境が集まるところであり、私の生活もアパートは埼玉、大学があるのは群馬、バイト先は栃木、遊びや買い物は茨城、というような状態だった。

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【群馬県邑楽郡板倉町 東洋大学板倉キャンパス】

私が3年間通った東洋大学板倉キャンパス。「東洋大」と言うと多くの人は文京区白山を思い浮かべるため、「キャンパスは群馬にある」と話すと必ず驚かれる。東洋大学とはいえ、それほどまでに知名度の低いキャンパスなのである。何年か前に都心の多くの大学が郊外に新キャンパスをつくる動きがあったが、板倉キャンパスもその流れで移転してきたもので、生命科学部と国際地域学部がある。大学の近くには東武日光線の「板倉東洋大前駅」があり、都心から2時間くらいかけて通う学生も多かった。私が属していたのは国際地域学部国際観光学科。観光・まちづくり系の学問に興味があったので入学したのだが、ここでの研究活動は今の自分の生き方や考え方と密接にリンクしている。世の中の大学の都心回帰の動きもあり、残念ながら国際地域学部は東京・白山に移転してしまった。

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【埼玉県北埼玉郡北川辺町 広大な渡良瀬遊水地の風景】

大学を後にし、今回の目的地である道の駅『きたかわべ』に到着!!広大な渡良瀬遊水地を一望できる場所に作られた、比較的新しい道の駅である(私が暮らしていた頃はなかった)。

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【埼玉県北川辺町改め加須市! 道の駅『きたかわべ』】

平日の昼間ということでお客は少なかったが、地元農産物の直売所や渡良瀬遊水地の展望台などがあり、ちょっと一息つくにはいいかもしれない。

しかしここで衝撃の事実が発覚する!!これまで散々「北川辺町」と紹介してきたのだけど、どうやら隣接する加須市と合併したらしく、「北川辺町」の名は消滅していたのだ。帰宅後にPCで調べてみたら、2009年4月に合併し、「加須市」となっていた。地元農産物についているラベルが「加須産」となっていたので、そこから疑問がわいてきたのだ。かつて暮らしていた当時の「北川辺」の名が消え、加須市になるなんてどうも実感が湧かない・・・。「平成の大合併」という世紀の愚行により、全国各地の町や村が消滅した。食糧供給、森林資源や水資源管理という意味で、都市生活者の豊かさを支えているのは町や村に暮らす人々、とりわけ農山漁村地域である。市町村合併は農山漁村地域の過疎化に拍車をかけ、人のいなくなった農村は荒れ果てていく。都市だけで栄える国家などあり得ないのに、農村はどんどん切り捨てられていく。最悪のシナリオに向かうこの流れはもう止められないのだろうか・・・、と考えてしまった。

この時点で時刻は15時をまわっていたので、後は寄り道をせずに帰路につく。国道4号線 日光街道を南下し、途中杉戸町の道の駅『アグリパークゆめすぎと』で休憩、さらに幸手市と吉川市をつなぐ、超ロングな『埼葛広域農道』をひた走り千葉県流山市、松戸市と走って市川市の自宅に到着した。

過去に生活していた街をめぐる日帰りツーリング。私は神奈川県大和市(1年)、埼玉県上尾市(1年)、埼玉県北川辺町(2年)、山梨県都留市(2年)、千葉県市川市(4年)と生活してきた訳だけど、たとえそこが生まれ育った場所でなくても、自分が生活した街には愛着があり、特別な思いがある。わずかな期間であっても、その土地が自分の人生が刻まれた場所である以上、その街の記憶を忘れることも消し去ることもできない。そんな記憶を辿るために、ふと昔に戻ってみるツーリングというのも案外楽しいものである。

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到着:PM19:00
走行距離:不明(メーターの記録を忘れた!)

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| 10年8月/上尾・北川辺 | 21:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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