ニッポン風めぐり紀行

各種旅行記、バイクツーリング、乗りものレポ、老舗旅館や街道探訪など、『旅に生きる日々』を綴るブログです。

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夏旅☆2008 東北夏祭りの旅 ♯1 秋田・竿燈祭り(2008.8.4)

どうもです。テレビのリモコンの「5」に必ずといっていいほどついているイボのようなものがとても気になる今日この頃です。



夏旅☆2008 東北夏祭りの旅 ♯1 秋田・竿燈祭り(2008.8.4)



今年も熱い熱い夏旅のシーズンがやってきましたということで、その第1弾『東北夏祭りの旅』に出かけました。交通手段は青春18きっぷ、8月4日~7日の4日間の予定で旅がスタートしました。旅の始まりは東北の玄関口、上野駅です。最初の目的地、秋田までひたすら普通列車で移動します。



上野(5:47)⇒宇都宮(7:28/7:37)⇒黒磯(8:28/8:37)⇒郡山(9:56/10:08)⇒福島(10:54/11:00)⇒仙台(12:12/12:35)⇒小牛田(13:30/13:46)⇒一ノ関(14:32/14:37)⇒北上(15:18/16:24)⇒横手(17:43/18:05)⇒秋田(19:24着)



以上、合計10本(上野駅までの地下鉄を入れれば12本)の列車を乗り継いで19:30頃秋田に到着しました。途中の仙台までは夏休みのシーズンということで青春18きっぷユーザーで混みました。それに加え、東京のどこかの高校のサッカー部の20人位の集団がいて、しかもかなりの大きな荷物を持っていたので、混みっぷりに拍車が掛かりました。普通列車の利用でも、仙台には6時間程度で着けるというのが驚きです。仙台からは乗客もだいぶ減り、北上まで東北本線をひたすら下ります。北上駅で北上線に乗り換え、内陸部・日本海方面へと進んでいきます。北上からは乗客もまばらになり、山あいの景色が続きます。横手からは奥羽本線となり、大曲からは秋田新幹線と並行になり、いよいよ秋田に到着。ホテルにチェックイン後、竿燈祭り会場へとむかいました。





Img_5628 秋田の竿燈は、お盆を前に邪気や病魔を払い、身を清めるという意味と、五穀豊穣の願いがこめられた伝統行事なのだそうです。その始まりは江戸時代後半と古く、歴史と伝統を感じます。



都市部で見られるお祭りや単なる縁日と異なる点は、祭りにちゃんとした思想や意味があるということ。伝統ある祭りがこれまでどのように受け継がれてきたのか、祭りを通して人々が何を願うのか、その祭りがそこで生きる人たちにとってどのような存在なのか。祭りはその地域で生活する人の生活に溶け込み、魂に触れる絶好の手段なのです。東北地方の祭りが人々を魅了するのは、単に祭りの迫力だけではなく、祭りそのものが持つ伝統や意味合いがとても新鮮に感じるからだと思います。







Img_5627 竿燈の最も大きいタイプは「大若」と呼ばれ、46個の提灯が付けられ、重さが50kgあるのだそうです。そして竿燈を持つ担ぎ手がいる訳ですが、単に手に持つ訳ではありません。おでこに乗っけたり、手のひらに乗っけたり、腰に乗っけたりして、いかにバランスよく竿燈を倒さずにコントロールすることができるか、そしていかに竿燈をうまくしならせることができるかがその担ぎ手の上手・下手を表すのだそうです。当然バランスを崩して倒れる竿燈もあるので、周りにいる観光客は担ぎ手の技に感動するのと同時に、倒れるか倒れないかというスリルを味わうことができます。これが意外と迫力があって面白いんです。見物客は「どっこいしょ~♪どっこいしょ~♪」と掛け声をかけながら声援を送るわけです。





秋田の短い夏を彩る竿燈祭り。長い間受け継がれてきた伝統である。一年に一度、この時期だけに結集する無数の灯を人々はどのような思いで見つめるのか。



竿燈の発祥は江戸時代だと言われる。邪気や病魔を清め、五穀豊穣を願う秋田の人々の想いが込められているのだそうだ。「あきたこまち」に代表される米どころ・秋田にとって、家内安全や五穀豊穣を願う思想が誕生したことはある意味必然である。



邪気や病魔への畏れが薄れ、食糧が豊かになった現代。竿燈が元来持つ意味は薄らいできている。時代が変われば生活様式も変わる。人々の思想が変化するのも無理はない。



しかし時代が移ろい変わっても、秋田で誕生した竿燈が、現代の秋田にも息づいているのは紛れもない事実である。先人達の伝統が生き続けていること自体が価値である。



人々の思いはそれぞれあれど、普段バラバラに生活する人達が集まり、いつ倒れてくるかも分からない竿燈の行方を一途に見つめ、一喜一憂する瞬間。普段感じ得ない一体感が生まれる瞬間。



伝統の下に人々が集うことに、祭りの持つ現代的な意味を見出すことができるのではないか。

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| 08年8月/東北夏祭り | 23:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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夏旅☆2008 東北夏祭りの旅 ♯2 青森・ねぶた祭り(2008.8.5)

どうもです。携帯の電池がなくなるスピードが最近急に速くなってきました今日この頃です。



夏旅☆2008 東北夏祭りの旅 ♯2 青森・ねぶた祭り(2008.8.5)



東北旅行2日目。今日の最終目的地は青森でねぶた祭り見物をすることですが、秋田⇒青森の移動は午前中で完了してしまうので、夜に青森に到着するようなルートを考えました。



秋田(11:05)⇒<快速 リゾートしらかみ3号>⇒十二湖(13:12)⇒十二湖見学⇒十二湖(16:17)⇒<快速 リゾートしらかみ5号>⇒青森(19:37)⇒青森・ねぶた祭り見学



Img_5656 秋田駅から青森駅にかけての日本海沿いを結ぶ五能線という路線があります。わざわざこの五能線を使って遠回りして青森に行くことにしました。五能線沿線はほとんどが日本海沿いを走るために景色が抜群で、おまけに沿線には白神山地という世界自然遺産にも登録されている観光地があります。しかも観光客向けに「リゾートしらかみ号」という列車が運行されているので、それを使ってまずは十二湖駅を目指します。



Img_5669 五能線の車窓はずっとこんな感じです。青い空、蒼い海、そして白い砂浜[E:wave]冬の日本海の荒々しいイメージしか持ってない人は、本当にこれが日本海なのかと驚くはずです。夏の日本海は太平洋よりも穏やかで、コバルトブルーの海が広がり、海中の岩や魚が透き通って見える事実を意外と知らない人も多いはずです。





Img_5740 私は前々から、必ず一度は訪れてみたいと思っていた場所がありまして、それがこの青池なのです。駅名にもなっている「十二湖」というのは白神山地の一角にある湖沼群で、「十二湖」とはいうものの、実際には30近い湖沼がある地域です。そのひとつがこの青池!!



Img_5710_2 見てください!!この青[E:mist]「青インクを流したような~」と形容されるほどの凄まじい青です★近くに普通の色の湖がいくつもあるので、それと比較すれば青池の青さは歴然です。しかも調査研究をしているにも関わらず、なぜ青いのかがいまだによく解明されていないというのがさらに神秘★湖の中には朽ちた倒木が沈んでおり、魚が住んでいるのも分かりました。青池周辺は遊歩道が整備されており、ひっきりなしに観光客が訪れていました[E:shine]



Img_5767 まだまだ日本には私の知らない風景があるもんです。十二湖の神秘さに心を奪われて、1時間近くもその場にいました。パワースポットのような雰囲気が漂っていました。



青森行きの列車の時間が迫ってきたので、青池に別れを告げ、再び十二湖駅に戻り、「リゾートしらかみ5号」に乗車して青森に向かいます。この「リゾートしらかみ号」は、十二湖に来るまでに乗車した白神山地のブナ林をイメージした車両、そして白神山地に生息するクマゲラと日本海に沈む夕陽をイメージした車両、もうひとつ青池をイメージした車両の3編成があります。私が乗車したのはブナ編成とクマゲラ編成でした。



Img_5834 十二湖を後にし、日本海に沈む夕陽を見ながらねぶた祭り真っ只中の青森へ。全国的に有名な東北の夏祭りの中でもとりわけクローズアップされる青森・ねぶた。その迫力を肌で感じてきました!!コイツがねぶたです。ねぶた祭りには「七夕」や「盆」や「禊祓い」などの様々な意味合いがあるようなのですが、そのあたりの由来は私もよく分かりませんでした。ただ祭りを見ていると、青森の人が一年に一度のねぶた祭りにかける想いがひしひしと伝わってくるほどの熱い祭りでした。このような巨大ねぶたが何台も通りを練り歩きます。



Img_5838 ねぶたと一緒に練り歩くのがコチラの「ハネト」と呼ばれる人々。「ラッセ~ラ~、ラッセ~ラ~」の掛け声と共に飛び跳ねながら進んでいきます。ねぶた祭りの印象としては、祭りの迫力という点では一番だと思いますが、いろいろと問題を抱えているのもねぶた祭りの一面であるような気がしました。カラス族の問題や、青森市民があまり祭りに参画しない現状などもあるようです。祭りに思想がなくなってくると必ず祭りが単なるイベントになってしまいます。ねぶた祭りのいろいろな側面を見た一夜でした。





| 08年8月/東北夏祭り | 21:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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夏旅☆2008 東北夏祭りの旅 ♯3 山形・花笠祭り(2008.8.6)

どうもです昨晩の北京五輪・女子ソフトボールで見事に金メダルを獲得した日本代表[E:crown]おめでとうございます!アテネ五輪まで監督をつとめてらっしゃった宇津木前監督の、もはや解説とは思えないような解説っぷりにのせられて、私も画面の前で絶叫してしまいました



夏旅☆2008 東北夏祭りの旅 ♯3 山形・花笠祭り(2008.8.6)



北夏祭りをめぐる旅も本日で3日目。青森からひたすら下り、山形駅を目指します。私は山形という土地とは縁もゆかりも全くないのですが、自然が豊かで美しく、人が温かいというイメージがあり、とても好きな地域のひとつです。



Img_5865 本日のスタート地点、青森駅のひとつ隣の新青森駅です。昨晩はこの近くにあるネットカフェで一泊しました。写真は新青森駅のホームからの眺め。建設中のコチラは北海道・札幌へと繋がる東北・北海道新幹線です[E:bullettrain]新青森駅近辺は更地が多く、今後の青森の中心地として大きく発展するような場所でした。近くには幹線国道が走っており、車でアクセスできるようないわゆる郊外型の大型店舗が乱立しているような地域です。そんな地域の中に新幹線・新青森駅が作られている訳です



Img_5877 同じ東北地方なので、青森⇒山形の移動はそこまで時間はかからないだろうと思っていましたが、接続の悪さなんかもあり、始発で青森を出発したにも関わらず、山形到着は16時過ぎとなりました。まあ、若干寄り道もしたのですが・・・。山形駅到着後、荷物をロッカーに預けて花笠祭り会場に向かいます。適当な場所を確保し、焼きそばで腹ごしらえをしていると、いよいよ花笠祭りスタート!との放送が★早速先頭の集団がやってきました。



Img_5887 山形・花笠祭りは、昭和40年ごろから始まったもので、山形(蔵王)の観光PRを目的としたパレードがそのルーツだそうです。歴史的にはそう古いものではありませんが、1万人ともいわれる踊り手が参加するほどの大きな祭りとして山形のみならず日本全国区の夏祭りとして認知されるようになったのは、やっぱり地元の方の祭りにかける情熱やそれを守り伝えてきた継承の努力の賜物であると思います。秋田・青森・山形と3つの夏祭りを見てきましたが、最も地元に密着していて市民参加の意識が高く、健全で思想のある祭りは、この山形・花笠祭りだという印象を受けました。地元の企業や学校や地域が単位となって、衣装を揃え、山形の花である紅花をあしらった花笠を持って乱舞します。企業の参加は当然ありますが、秋田や青森と違うところは学校単位や地域単位(子ども会等)での祭り参画がかなり多かった点です。地域の中で花笠祭りが大事に継承され、それが受け継がれ、花笠祭りを通して地域が繋がっていることの何よりの証明です。



Img_5949 になると祭りはますます盛り上がりを見せます。「ヤッショ!マカショ!」という掛け声と共に、花笠を振り回しながら踊ります。会場の放送によれば、踊り手は全体で1万2千人くらいいいるとのこと。





は変わりますが、高畑勲監督の『おもひでぽろぽろ』は私が大好きな映画のひとつです。東京育ちのタエコが姉の嫁ぎ先である山形を訪れ、田舎を持つことに憧れていた小学生の頃の自分を思い出し、山形の風景の中で過去の自分を今の人生と重ね、人生の岐路に立つ主人公の心情を描く感動の名作です。タエコが山形を訪れたのは27歳の夏。奇しくも私にとっても27歳の夏・・・。旅の途中でそんなことを思い出し、なんとなく切なくなりました。



この日は祭りの後に仙台まで移動して仙台のネットカフェで一泊。翌朝のツアーバスで千葉へ戻り、今年の夏旅は終わりました[E:sun]

| 08年8月/東北夏祭り | 22:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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